マカオ、新規住宅ローン承認額が3ヶ月ぶり増…2023年11月

 マカオ金融管理局が1月11日に公表した昨年(2023年)11月の住宅及び商業物件向けローン関連統計によれば、対前月の新規ローン承認額は住宅不動産向けが3ヶ月ぶり増、商業不動産向けは2ヶ月ぶり減だったとのこと。

 昨年11月の新規住宅ローン貸付承認総額は前月から10.7%増の9.8億パタカ(日本円換算:約177億円)。このうち、マカオ居民(=マカオ居民IDカード保有者)向けが前月から10.2%増の9.6億パタカ(約174億円)で、全体の97.8%を占めた。非居民向けについても42.9%増の2100万パタカ(約3.8億円)。直近3ヶ月でみると、昨年9〜11月の新規住宅ローン貸付承認額の月次平均値は10.1億パタカ(約183億円)で、同年8〜10月との比較で13.4%減。

 新規商業物件向けローン貸付承認額は22.0%減の9.0億パタカ(約163億円)。このうち、マカオ居民向けが前月から24.5%減の8.6億パタカ(約156億円)で、全体の95.4%を占めた。非居民向けについては4100万パタカ(約7.4億円)まで増加した。直近3ヶ月でみると、昨年9〜11月の月次平均値は10.6億パタカ(約192億円)で、同年8〜10月との比較で45.0%減。

 昨年11月末時点の住宅ローン融資残高は期内に多くの大口融資が完済されたことを受けて前月から0.4%減、前年同月から3.1%減となる2301.4億パタカ(約4兆1677億円)。マカオ居民が占める割合は95.5%。マカオ居民向けの住宅ローン融資残高は前月から0.4%減、非居民向けについては1.2%減。

 商業物件向けローン融資残高は前月から0.1%減、前年同月から3.1%減となる1600.9億パタカ(約2兆8991億円)。マカオ居民が占める割合は93.4%。商業物件ローン融資残高はマカオ居民向けが前月から0.2%減、非居民向けが横ばい。

 昨年11月末締めの住宅ローン延滞率は1.0%で、前月から横ばい、前年同月から0.6ポイント上昇。商業物件向けローン延滞率は2.5%で、前月から横ばい、前年同月から1.7ポイント上昇。

住宅が密集するマカオ半島の町並み(資料)=2020年7月本紙撮影

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