第3四半期人材需要及び報酬調査発表
- 2012/11/26 12:28
- 産業・経済
マカオ政府統計調査局は23日、2012年第3四半期の人材需要及び報酬調査結果を発表。人材のリゾートホテルを中心とした第3次産業シフトが一層加速している現状が明らかになった。
調査範囲は製造業、ホテル・飲食業、保険業、金融仲介サービス業、水道・電気・ガス生産供給業(個人事業主及び直接雇用ではない保険仲介人を除く)。
2012年第3四半期末時点の従事者数(給与所得者、以下同)は製造業全体で11,074名(前年比6.2%減)。内訳は紡績業562名(同30.1%減)、衣料品製造業3,760名(同17.0%減)、食品製造業3,173名(同7.3%増)。製造業の全従業員の9月の平均報酬(ボーナス等一時金含まず)は7,750パタカで、対前年11.7%の増。うちミシン工は3,900パタカ。
ホテル・飲食業全体は67,445名(前年比16.1%)。ホテル業44,587名(同16.8%増)で9月の平均報酬11,500パタカ(同7.0%増)、うちホテル、レストランのケータリング係がそれぞれ同8,110パタカ、6,710パタカ、またベルボーイ/ベルガールが7,550パタカ。水道・電気・ガス生産供給業全体は1,091名(前年比2.2%増)、9月の平均薪酬は24,530パタカ(同4.7%増)。
保険業全体は458名(前年比0.2%減)、9月の平均薪酬は20,690パタカ(同7.2%増)。金融中介サービス業全体は420名(同8.0%増)、同平均薪酬は12,530パタカ(3.5%減)。
人材需要面では、ホテル業2,559、飲食業2,227、製造業1,332のポジションが不足している。ホテル業の人材不足は前年比51.2%減となり、大幅に改善。
ポジション不足の背景には雇用主による就業経験、学歴、言語(広東語以外の北京語、英語能力)能力要求を満たす人材不足もあるとされる。
マカオでは賃金の高いリゾートホテルへの人材流出が加速しており、製造業や中小規模のレストラン及び小売業が人材難に見舞われている。