マカオIR運営企業が相次ぎ賃上げ発表…すでに全6社中4社

 年初以来、マカオで統合型リゾート(IR)を運営する企業の賃上げ発表が相次いでいる。

 マカオ政府とカジノ運営コンセッションを締結する6社のうち、1月15日までに賃上げを正式発表したのは4社に上る。

 先陣を切って発表したのは1月4日のサンズチャイナ社で、3月1日付で税引き前の月額報酬が1万3000パタカ(日本円換算:約23.5万円)以下の場合に一律600パタカ(約1.1万円)を加算し、アップ率は4.7〜5.4%。また、それ以上の場合は一律2.5%アップとした。

 続いて、メルコリゾーツエンターテインメント社が1月5日、4月1日付で非管理職について一律2.5%アップと発表。

 また、1月15日には、ギャラクシーエンターテインメントグループ社とMGMチャイナ社がそれぞれ発表を行った。

 ギャラクシーエンターテインメントグループでは、月額基本給とチップ保証の合計が1万6000パタカ(約29.0万円)以下の場合に一律600パタカ(約1.1万円)を加算、それ以上の場合は一律2.5%アップ。

 MGMチャイナについては、月額報酬が1万6000パタカ(約29.0万円)以下の場合に一律600パタカ(約1.1万円)を加算、それ以上の場合は一律2.5%アップとし、全体としてのアップ率は2.5〜6.5%とした。

 なお、マカオでは農暦新年(旧正月)シーズンの臨時ボーナス支給(概ね月額報酬の1ヶ月程度)が恒例化しているが、すでに全6社が支給を発表済み。

【追記】(2024年1月17日)

 1月17日にウィンマカオ社も賃上げを発表。3月1日付で非管理職の賃上げを実施し、月額報酬が1万6000パタカ(約29.0万円)以下の場合は一律600パタカ(約1.1万円)の加算、それ以上の場合は一律2.5%アップするとし、全体としてのアップ率は2.5〜6%とのこと。これにより、マカオ政府とカジノ運営コンセッションを締結する6社のうち賃上げを正式発表したのは5社となった。

大型カジノIR(統合型リゾート)が建ち並ぶマカオ・コタイ地区の夜景(資料)=2020年7月本紙撮影

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ治安警察局は3月31日、タクシー車内で拾った多額の現金入りの財布を着服したとして香港人の女…
  2.  このほどマカオ政府財政局が公表した最新の財政収支資料によれば、今年(2025年)1〜2月累計の歳…
  3.  マカオ政府博彩監察協調局(DICJ)は4月1日、今年(2025年)3月の月次カジノ売上(粗収益、…
  4.  マカオ国際空港を拠点とするマカオ航空(Air Macau/NX)は3月31日、モバイルバッテリー…
  5.  マカオ政府文化局(ICM)は3月27日、フランスのピアニスト、ジャン=イヴ・ティボーデ(Jean…

ピックアップ記事

  1.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  2.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」の新線「横琴線(…
  3.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  4.  仏ミシュラン社は3月13日、香港・マカオでも高い知名度と信頼性を誇る人気グルメガイド「ミシュラン…

注目記事

  1.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  2.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  3.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  4.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  5.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2025年4月号
(vol.142)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun