マカオ司法警察局がカジノ施設内外で違法両替ターゲットの防犯パトロール実施
- 2024/1/17 13:05
- 社会・政治
マカオでは、農暦新年(旧正月)まで1ヶ月を切り、「歳末」に突入した。農暦新年は観光都市マカオにとって年間最大の書き入れ時となり、多くのインバウンド旅客が訪れる時期にあたることから、前後にかけて警察によるパトロールや取り締まりも強化される。
マカオ司法警察局は1月16日、カジノ施設及び周辺における治安環境の浄化を目的に、カジノ運営企業と合同で展開する「違法両替の抑止と撲滅」の一環として、同月15日夜から16日未明にかけて、同局の捜査員とカジノ施設の警備員の参加によるカジノ施設周辺で違法両替をターゲットとした防犯パトロールを実施したことを明らかにした。
期間中、違法両替に従事していた中国人(中国本土居民)10人(男5人、女5人)を逮捕。同局が身元確認及び調査を行った結果、10人全員がマカオで犯罪に関わっていないことが判明したため、治安警察局の入管部門に身柄を引き渡し済みとした。
昨今マカオのカジノ施設内外においては換銭党と呼ばれる違法両替従事者が暗躍し、これにまつわる各種犯罪も頻発しており、警察当局が換銭党を社会及びカジノにおける治安悪化の元凶と位置付け、度々大規模掃討作戦を展開するなど、取り締まりを強化して臨んでいる。
このほか、同局では近日コタイ地区の特定のホテルで組織的な売春が行われている疑いがあるとする通報を受け、ホテル業界と連携し、上述の防犯パトロールと同時間帯にコタイ地区周辺で、同局とホテルの警備部門の合同による防犯パトロールを展開したとのこと。
期間中、売春に関与したとして中国人(中国本土居民)の女8人を逮捕するとともに、その所持品の中から「商売道具」を発見、応酬。8人全員が売春目的でマカオ入りし、報酬を得てサービスを提供したことを認めたという。同局が身元確認及び調査を行った結果、8人全員がマカオで犯罪に関わっていないことが判明したが、入境目的である旅客の立場にふさわしくない活動に従事したとして、治安警察局の入管部門に身柄を引き渡し済みとした。