マカオ、旧正月シーズンにパレード2回と花火大会3回開催

 観光都市マカオにとって、農暦新年(旧正月)シーズンは年間最大の書き入れ時のひとつとなり、多くのインバウンド旅客がマカオを訪れると見込まれている。

 マカオ政府旅遊局(MGTO)は1月18日に会見を開き、まもなく迎える農暦新年シーズンに開催を予定しているイベントの概要を発表。目玉イベントは複数日にわたって開催されるパレードと花火大会となる。

 祝賀パレードは農暦新年の3日目にあたる2月12日にマカオ半島中区一帯、同8日目にあたる2月17日にマカオ半島の北区一帯でそれぞれ開催される。同局では、今年は新中国の成立75周年、マカオの中国復帰25周年にあたり、また干支である辰年(甲辰年)にちなんだテーマの山車やパフォーマンスを準備するとした。

農暦新年関連イベント開催概要発表会見の様子=2024年1月18日(写真:MGTO)

 例年、3日目に中区一帯で開催されるパレードの方が規模が大きく国際的で、より観光客が楽しめるものとなっている。今回、3日目のパレードには山車(電飾を施した車両)15台とマカオ、中国本土、香港、海外から30チーム、約1000人のパフォーマーが出場を予定しているという。開催時間は午後8時から午後9時45分までで、山車とパフォーマーは西灣湖廣場(マカオタワー前)を起点に孫逸仙大馬路、マカオ科学館前を経てマカオフィッシャーマンズワーフに至るルートを進む(※例年とは逆方向)。沿道には2500席超の観覧席も設けられるが、例年すぐに埋まってしまうため、観賞する場合はルート上の別の場所を予め候補に入れておくのが無難。なお、これまで日本の伝統文化パフォーマンスチームが複数回参加しているが、今回の日本からの参加の有無については主催者へ確認中のため、情報が得られ次第アップデートする。

パレードに出場するマカオ政府旅遊局の山車のイメージ(図版:MGTO)

 また、農暦新年シーズン中に花火大会を3夜にわたって開催されることも発表され、日時は2月12日(農暦新年3日目)午後9時45分、17日(同7日目)及び24日(元宵節)の午後9時から15分間、マカオタワー正面海上が打ち上げ会場となる。例年よりも華やかな農暦新年となりそうだ。

 このほか、農暦新年の元日にあたる2月10日には恒例の巨大金龍によるパレードが午前11時45分に聖ポール天主堂跡を出発し、セナド広場、東方斜巷、ドン・ペドロ5世劇場、龍嵩街、擺華巷、マカオ政府本部ビル、卑第巷、聖ローレンス教会、リラウ広場、媽閣街、媽閣廟、西灣湖大馬路、南灣湖圓形地を経て13時に西灣湖廣場へ至るルートを更新するほか、10、11日にかけて市内各所でライオンダンスショーなど農暦新年を祝う様々なパフォーマンスの開催が行われるとのこと。

農暦新年パレードの告知ビジュアルイメージ(図版:MGTO)

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ治安警察局は11月21日、他人の身分証を使用してカジノへ入場した上、賭博で獲得した得たポイ…
  2.  冬のマカオの街を美しく彩る毎年恒例のイルミネーションイベント「ライトアップマカオ2024(中国語…
  3.  マカオ政府統計・センサス局(DSEC)は11月21日、今年(2024年)10月の訪マカオ外客数(…
  4.  マカオを中心にアジア、欧州で統合型リゾート(IR)施設の開発・所有・運営を行うメルコリゾーツ&エ…
  5.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」を運営する澳門輕…

ピックアップ記事

  1.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  2.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」を運営するマカオ…
  3.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  4.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  5.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…

注目記事

  1.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  2.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  3.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  4.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  5.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年12月号
(vol.138)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun