マカオ警察が大麻リキッド密売事案摘発…ベトナム人の女逮捕

 マカオ司法警察局は1月19日、規制対象となる麻薬・向精神薬の密売に従事していたとしてベトナム人の女1人を逮捕したと発表。

 同局によれば、マカオ半島中区でフルーツリキッドに偽装して大麻リキッドを同郷者や友人に販売しているベトナム人の女がいるとの情報をキャッチして内偵調査を進め、容疑者の身元の特定に成功しとのこと。

 これを受け、同局の捜査員が1月18日に容疑者の自宅近くで身柄を拘束し、容疑者宅への家宅捜索を実施したところ、自宅内から1本あたり10ミリリットル入りの大麻リキッド13本のほか、包装用ツールを発見。その後、中区にある路上の「隠し場所」から同種の大麻リキッドも発見に至った。

 同局が上述の大麻リキッド23本を検査したところ、マカオで規制対象となっている合成大麻の一種「MDMB-4en-PINACA」が検出されたといい。当該大麻リキッドの末端価格は約1万1000パタカ(日本円換算:約20万円)とした。

 容疑者は同局の調べに対し、大麻リキッドを販売目的で所有していたことを認めた上、ボーフレンドからマカオで販売する指示を受け、これまで80本以上販売したなどと供述したが、詳しい販売状況については説明を拒否しているという。なお、同局が容疑者に対して実施した尿検査の結果は陰性で、同局では本件に関する他の関係者の行方と出どころについて捜査を継続するとしている。

警察が公開した大麻リキッド密売事案の証拠品(写真:マカオ司法警察局)

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ政府衛生局(SSM)は11月22日夜、同日マカオ域内で輸入性デング熱感染を新たに1例確認し…
  2.  マカオ治安警察局は11月21日、他人の身分証を使用してカジノへ入場した上、賭博で獲得した得たポイ…
  3.  冬のマカオの街を美しく彩る毎年恒例のイルミネーションイベント「ライトアップマカオ2024(中国語…
  4.  マカオ政府統計・センサス局(DSEC)は11月21日、今年(2024年)10月の訪マカオ外客数(…
  5.  マカオを中心にアジア、欧州で統合型リゾート(IR)施設の開発・所有・運営を行うメルコリゾーツ&エ…

ピックアップ記事

  1.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  2.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」を運営するマカオ…
  3.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  4.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  5.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…

注目記事

  1.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  2.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  3.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  4.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  5.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年12月号
(vol.138)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun