マカオ警察が冬の防犯運動展開スタート…農暦新年控え

 マカオでは、農暦新年(旧正月)を間近に控えた「歳末」に突入している。農暦新年シーズンは観光都市マカオにとって年間最大の書き入れ時となり、多くのインバウンド旅客が訪れる時期にあたることから、前後にかけて警察によるパトロールや取り締まりも強化されるのが恒例となっている。

 マカオ警察総局は1月23日、同月22日から同局の指揮及びコーディネーションにより治安警察局、司法警察局、税関と合同で展開する「冬の防犯運動2024」をスタートしたと発表。農暦新年前後に多発する犯罪に対処するため、さまざまな防犯及び法執行策を整え、市民及び旅客が安心して年越し、新年を祝えるよう努めていく考え。

マカオ警察当局による地域コミュニティからの意見ヒアリングの様子(写真:マカオ警察総局)

 今回の防犯運動では、犯罪抑止と取り締まりを両輪とし、抑止については積極的に地域コミュニティとのコミュニケーションを深め、市民の警戒意識向上につなげるとし、取り締まりについては海と陸地に両面でしっかり連携を深め各種違法・違反行為の撲滅を図り、また観光名所やカジノ施設周辺、沿岸及び各イミグレーションといった重点目標について巡回、取り締まりを強化して臨むとした。このほか、抜き打ちでターゲットを明確にした掃討作戦の実施も視野に入れているとのこと。

 同局では、同局としてパトロールや取り締まりを強化して臨むが、市民に対しても金品が集中しやすい時期にあたることから、外出時は用心し、警戒心をしっかり持って臨むよう呼びかけを行った。

マカオ警察当局による地域コミュニティを巡回しながらの防犯プロモーションの様子(写真:マカオ警察総局)

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ市政署(IAM)は11月25日、コロアン島のコロアンビレッジにある路環街市(コロアン公設市…
  2.  マカオ政府財政局が11月22日に公表した最新の財政収支資料によれば、今年(2024年)1〜10月…
  3.  マカオ特別行政区政府民航局(AACM)は11月22日、同局と中国(本土)民用航空局、香港特別行政…
  4.  澳門海關(マカオ税関)は11月22日、治安警察局及び消防局と合同でマカオの4つの陸路イミグレーシ…
  5.  マカオの主要な空の玄関口・マカオ国際空港の運営会社にあたる澳門國際機場專營股份有限公司(CAM)…

ピックアップ記事

  1.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  2.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」を運営するマカオ…
  3.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  4.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  5.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…

注目記事

  1.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  2.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  3.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  4.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  5.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年12月号
(vol.138)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun