マカオ、会計時に意図的に混乱させレジから現金持ち出す…ヨルダン人とエジプト人の夫婦逮捕

 マカオ治安警察局は1月28日、マカオ半島北区にある薬店と飲食店で2件の詐欺行為をしたとしてヨルダン人の女とエジプト人の男(30代の夫婦)を逮捕したと発表。

 同局によれば、同月20日夜に両店舗から会計時に釣り銭を用意する際、外国人とみられる客の女が意図的に混乱を引き起こし、隙を突いてレジの中にあった現金の一部を持ち出したとする通報が相次いで寄せられたとのこと。被害報告額はそれぞれ4500パタカ(日本円換算:約8.3万円)、2500パタカ(約4.6万円)。

 警察では、手口や客の特徴が似ていることから、同一犯による事案とみて捜査に着手。その後、「天眼」と呼ばれる公共エリアの監視システム及び両店舗の監視カメラ映像の分析を経て、客の女1人と店外で見張りをしている男1人を確認し、身元を特定の上で21日にマカオ半島南西部の司打口地区にあるホテルで2人の逮捕に成功したという。

 2人は警察の調べに対して身元についての情報提供を含めて一切の回答を拒否しているというが、同局では2人を詐欺罪及び違令罪で検察院送致するとした。

マカオ治安警察局に逮捕された男女(写真:マカオ治安警察局)

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