マカオ政府旅遊局がIR運営MGMと合同で国際旅客受け入れトレーニング講座開講

 アジア有数の観光デスティネーションとして知られるマカオだが、インバウンド旅客全体に占める中華圏の割合が極めて高く、マカオ政府は旅客ソースのダイバーシティ化を推進するため、さまざまな国際旅客誘致策を打ち出し、統合型リゾート(IR)運営企業など民間にも協力を求めている。

 マカオ政府旅遊局(MGTO)は2月2日、異なるバックグラウンドを持つ国際旅客を受け入れるにあたっての知識と技巧、文化・習慣及び言語に関する知識などをオンライン及びオフラインで提供する「Macao Welcomes You」と題したトレーニング講座をマカオで2つのIR施設を運営するMGMチャイナホールディングスと合同で開講することを明らかにした。

「イスラームの儀礼と文化・習慣」をテーマにした国際旅客受け入れトレーニング講座の様子=2024年2月2日(写真:MGTO)

 同日、講座開設セレモニー及び第1回となる「イスラームの儀礼と文化・習慣」をテーマにした講座が開講され、ツーリズム関連業界関係者、MGM従業員、高等教育機関の学生ら500人以上が出席したとのこと。

 マカオでは、直行便の増便や新規就航を背景にマレーシアやインドネシアといったムスリムの多い地域がポテンシャルマーケットとして注目されている。MGT0によれば、昨年2回にわたって開催したムスリム文化旅客ワークショップは業界関係者からポジティブな反応があったといい、今年も文化的背景の異なる国際旅客ソースに対する認識向上につながる各種トレーニング機会を提供していく考えを示した。

「イスラームの儀礼と文化・習慣」をテーマにした国際旅客受け入れトレーニング講座の様子=2024年2月2日(写真:MGTO)

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