マカオの道路に縦方向減速マークとひし形標示が初登場

 マカオ政府交通事務局(DSAT)は3月12日、タイパ島のラウンドアバウト「蘇利安圓形地(Rotunda Leonel Sousa)」について、横断歩道手前の路面にマカオで初めてとなる「縦方向(直線道路)減速マーク」及びひし形の「横断歩道あり標示」を設置し、同日から運用を開始したと発表。

 同局によれば、マカオの交通環境の検証と最適化を続ける中、当該ラウンドアバウト周辺がエリアを跨ぐ道路にあたり、交通量が多く速度も速いことから歩行者の道路横断環境を改善するため、上述の交通表示の設置のほか、横断歩道位置の調整、安全島の増設などを実施したとのこと。表示については(中国)国家標準を参考にしたものという。

蘇利安圓形地周辺にマカオで初めて設置された縦方向減速マーク及び横断歩道あり標示(写真:DSAT)

 同局では、直線での視覚効果及び横断歩道の存在を知らせることで運転者に減速を促すものとし、今後の状況を注視し、効果測定を行うとともに、他エリアの道路交通環境についても適宜最適化を進めるとした。

 なお、マカオの道路は日本と同じく左側通行で、自動車は右ハンドルが主流となっている。かつてマカオを統治していたポルトガルは右側通行だが、実は1928年に左側通行から変更された経緯がある。

蘇利安圓形地周辺にマカオで初めて設置された縦方向減速マーク及び横断歩道あり標示(写真:DSAT)

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