カジノ機器認証でGLIと連携―日本娯楽遊技機指導改善機構

3月11日、一般社団法人日本娯楽遊技機指導改善機構(理事長:関根謙一、警察大学校名誉教授)一行らがマカオのGLIアジア社を訪問。今ままで水面下で活動してきた成果を今後の日本のカジノ解禁を前に、日本におけるスロット機及びカジノ関連機器の試験、検査、認証支援及び人材育成のための教育プログラムの導入、カジノ運営コンサルティング等の分野で連携協議を行った。
GLI (Gaming Laboratories International) は 1989年に設立された民間企業で、カジノ関連機器、ロト、オンラインカジノのテスティング事業で世界シェアの9割を占める。現在、6大陸に20オフィスを構え、従業員数は約850名。世界各国、地域の約450のゲーミング監察機構がGLI社の標準規格を採用している。マカオのGLIアジア社が日本を含むアジア太平洋地区本部の役割を担う。

一般社団法人日本娯楽遊技機指導改善機構ではGLIアジアとの日本における独占パートナーシップ提携により、日本に公明正大なカジノシステムの導入を決定した。既に人的交流も進み日本製ゲーミングマシンの世界市場への輸出促進や、カジノ運営に必要となる人材を育成する教育機関として「GLI大学」の設立、提携も視野に入れ大筋の構想は完了しているという。年内にはラスベガスに本部を置く企業とGLIアジアとの提携により日本国内初のカジノ専門のショールームを開設し、日本におけるカジノ産業に対する認識の改革を行なう予定のようだ。また、一般社団法人日本娯楽遊技機指導改善機構は会員に限定したカジノ産業に対する総合的なサポートを行なう。既に一部の会員はマカオ、カジノ産業に参入し、着実に実績をあげているようだ。

マカオのGLIアジア社で協議を行った日本娯楽遊技機改善指導機構一行

マカオのGLIアジア社で協議を行った日本娯楽遊技機指導改善機構一行

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオ司法警察局は9月5日、マカオで無資格にも関わらず薬剤の注射による美容医療行為に従事したとし…
  2.  マカオ政府統計・センサス局は9月6日、今年(2024年)5〜7月期の住宅価格指数を公表。 …
  3.  マカオではアフターコロナで社会・経済の正常化が進んだ昨年(2023年)から歩行者による禁止場所で…
  4.  マカオの多くのカジノ施設が航空会社のマイレージ制度と似た会員プログラムを提供しており、入会するこ…
  5.  マカオ司法警察局は9月5日、マカオの高齢者を狙った特殊詐欺(電話詐欺)事案に関与したとして20代…

ピックアップ記事

  1.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  2.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  3.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  4.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  5.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…

注目記事

  1.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  2.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  3.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  4.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  5.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年9月号
(vol.135)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun