マカオの人口密度2.04万人…前年から微増に=2023年

 マカオ政府統計センサス局(DSEC)は4月19日、2023年環境統計を公表。同年のマカオの陸地面積は前年から横ばいの33.3平方キロ(東京の山手線の内側のおよそ半分に相当)、1平方キロあたりの人口密度は100人増となる2万0400人だった。

 マカオは中国大陸と陸続きのマカオ半島、離島のタイパ島とコロアン島、タイパ島とコロアン島の間を埋め立て造成したコタイ地区で構成されるが、居住エリアはマカオ半島とタイパ島の一部に集中している。

 アジア有数の観光都市であり、新型コロナウイルス感染症の流行前にあたる2019年の訪マカオ(インバウンド)旅客数は過去最多となる約3940万人、アフターコロナ初年となった昨年(2023年)も約2821万人に上り、体感的な人口密度はより高く感じられる。

 同局が3月8日に公表した2023年第4四半期の人口統計によると、同年12月末時点におけるマカオの人口は前年の同じ時期から1.4%増(1万0900人増)の68万3700人。アフターコロナでマカオ居住の海外労働者数が戻ったことが人口減の主要因で、21世紀に入って以降、コロナ禍を除けばマカオの人口は右肩上がりが続く状況。参考までに、ポルトガルから中国へ返還された年にあたる1999年12月末の人口は43万8000人だった。

 マカオは極めて規模の小さい地域であるため、人口密度を他の国や地域と単純比較するのは難しいが、前年比でやや緩和したとはいえ、世界的に極めて人口密度が高い地域とされる香港や東京都のおよそ3倍で、依然として超過密状態といえる。

住宅が密集するマカオ半島の町並み(資料)=2020年7月本紙撮影

 このほか、2023年のマカオの平均気温は23.4℃で、気候平均値(1991〜2020年)から0.6℃高かった。このうち10月に同月として観測史上最高となる35.2℃を記録。通年の酷暑日(最高気温33℃以上)が32日、熱夜日(最低気温28℃以上)が15日あり、それぞれ気候平均値から0.7日、3.5日増。一方、寒冷日(最低気温12℃以下)は同13.1日少ない26日だった。

 インバウンド旅客数の回復に伴い、ゴミ焼却場で処理された都市固形廃棄物の量は前年から14.8%増の50万1512トン、一人あたり換算では前年から0.25キログラム増の2.02キログラムに。なお、医療廃棄物が大幅減となったため、特殊・危険廃棄物に限ると34.6%減の5401トンに。埋立処理場に搬送された建築廃材の量は31.8%減の158.9万立方メートル。水の総使用量は7.1%増の8916.4万立方メートルで、このうち事業用が18.8%増、公共機構用が9.2%増。1人あたり生活用水量は前年から7.5リットル少ない152.2リットル。下水処理量は前年から3.0%増の8374.1万立方メートル。

酷暑及び熱夜日数と年平均気温の推移(図版:DSEC)

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