マカオのカジノで掌に両面テープ貼り同卓ギャンブラーのチップ盗む…中国人の男逮捕

 マカオ司法警察局は5月2日、コタイ地区の2つのカジノ施設にあるゲーミングテーブルで他人の賭けたチップを盗んだとして自称無職の中国人(中国本土居民)の男(38)を逮捕したと発表した。

 前月(4月)30日夜、コタイ地区にあるカジノ施設から男性客がチップを盗まれる事件が発生し、被害者と警備員で容疑者の男を取り押さえたとする通報が寄せられたとのこと。

 男はゲーミングテーブル上に額面5万香港ドル(日本円換算:約100万円)のチップ5枚を賭けるふりをして手を伸ばし、掌に貼った両面テープで被害者が賭けた額面5万香港ドルのゲーミングチップのうち1枚を盗み、そのままテーブルを去ったといい、容疑者の動きに気づいた別の客が被害者に知らせ、警備員にヘルプを求め、カジノフロア内で容疑者を追跡し、取り押さえることに成功。身柄の引き渡しを受けた同局の警察官が容疑者の所持品の中から盗んだチップ1枚と犯行用の両面テープが見つかったという。

 また、その後の捜査で男が前月16日にもコタイ地区にある別のカジノ施設で発生した同種の事件にも関与していたことが判明。同局では男を加重窃盗罪で検察院送致済みとした。

 (ゲーミング)チップはカジノテーブルでベットする際に使われるツールで、テーブルで額面の異なると両替したり、カジノフロアにあるキャッシャーで容易に額面の現金と交換することができる。つまり、現金そのもの。 マカオでは、しばしばチップを狙った犯罪が発生している。

警察が公開した証拠品(写真:マカオ司法警察局)

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