マカオ、新規タクシーライセンス最大500台分の事業者が決定…クレカやQRコード決済にも対応

 マカオでは、アフターコロナで市民生活の正常化とインバウンド旅客数の急回復が続く中、タクシーに対する需要も高まっている。

 マカオ政府交通事務局は5月9日、昨年(2023年)10月〜11月にかけて入札を実施した新規タクシーライセンスについて、結果発表を行った。

 今回のライセンスは法人を対象とした10枚で、期間は8年間。各ライセンスにつき最大50台のタクシーを運営でき、最大500台分となる。ライセンスを獲得した事業者は通知書を受け取ってから9ヶ月以内にタクシーの車検と登録を済ませ、遅くとも10ヶ月以内に営業を開始する必要がある。

 今回の新規ライセンスで営業を開始するタクシーについては、現金のほかクレジットカードとQRコード決済(マカオローカルの各種QRコードに加えてWeChatペイ、アリペイ等)にも対応し、乗客が支払い方法を自由に選択できるとしたほか、ライセンス事業者に対して四半期ごとに交通事務局への営業報告、またドライバーは年間に少なくとも2時間の外国語、タクシー関連法規、サービス品質等を含むトレーニングの受講が求められる。

  マカオ政府交通事務局による最新資料によれば、昨年(2023年)第4四半期時点におけるタクシー台数は1520台。コロナ前のピーク時に約1800台だったが、以前の8年期限のライセンスが続々満期を迎えた上、コロナ禍で需要低下が生じたことなどの影響もあり、上記の数字まで減少したとされる。

マカオのタクシー乗り場のサイネージ(資料)=本紙撮影

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ政府交通事務局(DSAT)は4月11日、マカオ及びマカオにとって第二の旅客ソースとなる香港…
  2.  マカオ治安警察局は4月10日、マカオ半島の中区に所在するマンションの一室について、無認可宿泊施設…
  3.  マカオではアフターコロナで社会・経済の正常化が進む中、歩行者による禁止場所及び赤信号での道路横断…
  4.  マカオ政府旅遊局(MGTO)は4月11日、(前月28日にミャンマーで発生し、隣国のタイでも大きな…
  5.  マカオでは世界的な健康意識の高まりを受け、マカオでは屋内公共エリア及び公園などの大半を禁煙とする…

ピックアップ記事

  1.  仏ミシュラン社は3月13日、香港・マカオでも高い知名度と信頼性を誇る人気グルメガイド「ミシュラン…
  2.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」の新線「横琴線(…
  3.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  4.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…

注目記事

  1.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  2.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  3.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  4.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  5.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2025年4月号
(vol.142)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun