マカオのホテルで中国人の男女3人が違法売春の分配金めぐり暴力沙汰

 マカオ治安警察局は5月10日、コタイ地区にある統合型リゾート(IR)併設ホテルの客室内で違法売春の分配金をめぐって暴力沙汰を起こしたなどとして中国人(中国本土居民)のいずれも30代の男女3人を逮捕したと発表。

 同月9日、ホテル客室内で殴り合いが発生したとする通報を受け、警察官が現場に急行。部屋の中にいた男女3人(男1人、女2人)から事情を聞いたところ、女A(違法売春に従事)が女B(違法売春の仲介役)と違法売春で得た金銭の仲介料の分配をめぐってトラブルになり、暴力沙汰に発展したことが判明。女Aと女Bは双方とも頭部や腕を負傷しており、同じ客室内にいた男C(部屋の借主)が通報したという。

 女Aは女Bの手配により昨年(2023年)10月から数回にわたってマカオに滞在し、女Aが稼いだ約60万香港ドル(日本円換算:約1200万円)のうち、女Bが4割強を仲介料として受け取っていたとのこと。女Aは同局の調べに対し、客室内で女Bと男Cから暴力を受け、部屋から出ることを禁じられたと話したが、男Cは借りた部屋を女2人に使わせており、自身は部屋の外の廊下にいたが、暴力沙汰となったため部屋に戻り、女Aに通報するよう求められたとし、2人が何に従事していたかやトラブルの原因は知らないと説明したという。

 同局では、上述の男女3人を傷害罪で、また女Bについては売春管理罪でも起訴済みとした。

傷害罪などで逮捕、起訴された中央左から女A、女B、男C(写真:マカオ治安警察局)

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