マカオ監獄の看守の女が出所者から現金脅し取る

 マカオ司法警察局は5月10日、マカオ監獄で看守を務めるマカオ人の女(33)を出所者から現金を脅し取ったとして脅迫罪で逮捕、検察院送致したと発表。

 同月9日、被害者の女性から同局への通報をきっかけに発覚したもの。被害者はマカオ監獄での服役中に被告と知り合ったといい、2022年1月に出所した後、被告から複数回にわたって家族に累が及ぼす、雇用主に元受刑者であることを知らせるなどの脅迫とともに金を要求され、2年間で7万8000パタカ(日本円換算:約151万円)を被告に渡したと説明。近日再び18万パタカ(約349万円)を要求されたことから、家族や仕事への影響、また自身の身の安全を考慮して通報することにしたという。

 同局が捜査に着手した後、被告から被害者に繰り返し電話で金の要求があり、被害者が被告とマカオ半島皇朝地区にあるレストランで面会する約束を取り付け、被告が現場に現れたところを配備中の警察官が逮捕するに至った。

 被告は同局の調べに対して協力を拒否しているが、被告と被害者のスマートフォンから被害者の証言と合致する送金記録が見つかったとのこと。同局によれば、詳細調査を経て、被告は被害者が裕福な家庭環境にあることを知った上で現金を脅し取り、自身の借金の返済に充てる意向があったことがわかったとした。

 同局では、今回の本件を受け、出所者及び服役者が監獄内で犯罪や不当な扱いを受けた場合、当局は公正に対処するとし、速やかに警察または懲教管理局に通報するよう呼びかけた。

 なお、被告の女は2013年に入職。女が所属する懲教管理局は10日、事件は非常に悪質でショッキングなものであり、絶対に容認できないとの見方を示した上、すでに女に対して停職措置を講じ、懲戒手続きに入ったことを明らかにした。

警察が公開した証拠品(写真:マカオ司法警察局)

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