マカオ、タクシー乗客が運転手に暴力振るい車載機器破壊…助手席シートベルトめぐるトラブル

 マカオ政府交通事務局は5月17日、同月16日未明にタクシー助手席でのシートベルト着用をめぐるトラブルが発生したことを明らかにした。

 同局によれば、タクシー運転手がホテルのタクシー乗り場で客を載せた際、助手席を利用する乗客に法律で規定されているシートベルトの着用を求めたところ、乗客はこれを拒否した上、暴力を振るってきたとのこと。運転手が警察へ通報し、警察官の到着を待つ間、この乗客が車内にあった車載レコーダーを強引に外して車外へ持ち出し破壊。その後、警察が到着し、負傷した運転手は治療のため病院へ搬送されたという。

 車載レコーダーは法律に基づきタクシーに設置されているもので、プライバシー保護の観点から、録画データの確認には法的手続きが必要となる。同局がサプライヤーに検査させたところ、機器の封印は解かれておらず、録画データの流出はないとの見方を示した。

 同局では、職業ドライバーの運転の安全は高く保証されており、同局として警察による捜査に全面協力するとともに、タクシー営業法の規定に基づき、乗客が車載設備の正常運用に支障を与えたとして3万パタカ(日本円換算:約60万円)の罰金を科し、相応の刑事責任についても追求するとした。

マカオのタクシー乗り場のサイネージ(資料)=本紙撮影

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ司法警察局は10月17日、マカオでコカインを密売したとして同月15日にタンザニア人旅客の男…
  2.  このほどマカオ政府財政局(DSF)が公表した最新統計によれば、今年(2024年)9月の住宅売買・…
  3.  マカオ・コタイ地区にある統合型リゾート(IR)「ギャラクシーマカオ(澳門銀河)」運営会社は10月…
  4.  マカオで統合型リゾート(IR)「MGMマカオ」及び「MGMコタイ」を運営するMGMチャイナホール…
  5.  マカオ政府衛生局(SSM)は10月16日夜、マカオ域内で今年(2024年)12、13人目の輸入性…

ピックアップ記事

  1.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  2.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  3.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  4.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  5.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…

注目記事

  1.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  2.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  3.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  4.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  5.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年10月号
(vol.136)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun