シティ・オブ・ドリームズなどを傘下に持つマカオのカジノリゾート大手メルコ・クラウン・エンターテインメントのローレンス・ホーCEOが外国メディアのインタビューの中でコタイ地区の新施設、スタジオ・シティの雇用計画が8,000人であることを明かした。史上最良の失業率という環境の中、給与や奨学金などの好待遇で人材獲得を図りたい考えを示した。
4月3日付地元有力「澳門日報」が伝えた。スタジオ・シティの採用活動は2014年末からスタートするとしたことから、2015年中旬頃の開業が見込まれる。優秀な人材を採用するため好待遇を図りたいとしながらも、具体的なデータは示さなかったという。
スタジオ・シティはメルコ・クラウン・エンターテインメントのマカオにおける3番目のプロジェクトで、ゲーミングテーブル500台、スロットマシン1,500台規模のカジノ、5つ星ホテル1軒、ショッピングモール及びマルチファンクションエンタテインメントルームなどで構成される複合リゾート。
マカオの失業率は中国への返還以来最良となる1.7%という状況の中、2015年開業のギャラクシーマカオ第2期がスタジオ・シティと同数となる8,000人、サンズチャイナが同年末開業予定のパリジャンは約2万人の雇用を予定している。その後、次々と開業を予定しているウィンパレスが9,000~1万人、MGMコタイが8,000人、リスボアパレスが8,000人の雇用を必要としており、2015~17年の間に4万人以上の新規雇用を創出することになる。なお、この中にシティ・オブ・ドリームズの新ホテルは含まれない。
マカオではすでに現時点で人材難の状況となっていることから、今後に向けた地元マカオ市民の人材育成、非マカオ籍労働者の拡大など、政府の人材政策に注目が集まる。