マカオの世界遺産・ギア灯台が特別内部一般公開実施…6月8・9日、中国「文化・自然遺産の日」に合わせ

 マカオ政府文化局(ICM)は中国の「文化・自然遺産の日」(毎年6月の第2土曜日)に合わせ、(2024年)6月8日(土曜)と11日(日曜)の週末2日間にわたって普段は外観のみの展示となっている世界遺産「ギア要塞」を構成する建築物「ギア灯台」の特別内部一般公開イベントを実施すると発表。

 ギア灯台の内部特別一般公開の実施時間は両日とも現地時間の午前10時から午後5時半まで。無料で参観でき、事前予約は不要。

マカオの世界遺産「ギア要塞(ギア灯台及びギア教会)」(写真:ICM)

 なお、ギア灯台の特別内部一般公開は年に数日しか実施されない希少な機会となることから、時間帯によっては混雑することも予想される。

 ギア灯台はマカオ半島で最も標高の高い位置にあるギアの丘の要塞を構成する施設として1864年に建てられ、翌年9月24日に点灯した。中国沿岸部最古の近代灯台とされる。高さ約15メートルの白亜の灯台は、マカオパタカの紙幣デザインにも採用されるなど、港町 マカオを象徴する存在として市民や観光客から愛される存在。設計はマカオ生まれのポルトガル人、カルロス・ヴィセンテ。灯台の上部からはマカオの半島の旧市街地、新口岸地区をはじめ、香港とマカオ、珠海をY字型に結ぶ港珠澳大橋を望むパノラマビューが楽しめる。

ギア灯台のレンズ部(写真:ICM)

 ICMでは文化・自然遺産の日に合わせ、ギア灯台の内部特別一般公開のほかにも世界遺産・ 聖ポール天主堂跡の特設会場で開催中の最新デジタル技術を活用して約400年前の建造当時の様子を疑似体験できるバーチャルリアリティエキジビションについて6月8〜30日の間の毎週土曜・日曜及び6月10日の午前10時〜10時半に無料体験セッションを設けたり、6月中に複数の文化施設でカルチャーワークショップなどのイベントを開催予定としている。

聖ポール天主堂跡の特設会場で開催中のバーチャルリアリティエキジビションのイメージ(写真:ICM)

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオ司法警察局は9月5日、マカオで無資格にも関わらず薬剤の注射による美容医療行為に従事したとし…
  2.  マカオ政府統計・センサス局は9月6日、今年(2024年)5〜7月期の住宅価格指数を公表。 …
  3.  マカオではアフターコロナで社会・経済の正常化が進んだ昨年(2023年)から歩行者による禁止場所で…
  4.  マカオの多くのカジノ施設が航空会社のマイレージ制度と似た会員プログラムを提供しており、入会するこ…
  5.  マカオ司法警察局は9月5日、マカオの高齢者を狙った特殊詐欺(電話詐欺)事案に関与したとして20代…

ピックアップ記事

  1.  シンガポール発の国際ラグジュアリーホテルブランド「カペラ」がマカオ初進出することがわかった。カペ…
  2.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  3.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  4.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  5.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…

注目記事

  1.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  2.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  3.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  4.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  5.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年9月号
(vol.135)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun