通貨供給量下落、預貸率上昇—14年2月

マカオ政府金融管理局は4月4日、今年(2014年)2月の広義通貨供給量(廣義貨幣供應量)について、前月から下落に転じたとする最新統計を発表。融資総額の伸びが、預金総額を上回ったことから、総体銀行預貸率は上昇。

【マネーサプライ】
流通貨幣が8.5%、通知預金が1.2%のそれぞれ下落。M1は前月比2.5%減少すると同時に、準通貨負債が0.6%の下落となり、通貨供給量M2は前月比0.9%の減少で4,570億パタカとなった。昨年同月と比較してM1、M2ともに14.1%、17.0%の上昇。通貨ストラクチャーについては、M2に占めるマカオパタカの比重は24.5%で前月と同水準、前年から0.1ポイント下落、香港ドルの比重は50.4%で、前月比0.8ポイント、前年比4.2ポイントのそれぞれ下落。

【預金】
マカオ居民による預金は前月から0.7%減の4,472億パタカ。通貨別ではマカオパタカが0.2%、香港ドルが2.5%のそれぞれ減、その他外貨が2.7%増。非マカオ居民による預金は前月から3.0%増の1,948億パタカ。公共部門の銀行システムへの預金は1.4%増の846億パタカに。これらを総合して計算した銀行システムの預金総額は前月比0.5%上昇の7,266億パタカとなった。

【融資】
地元民間部門への融資は前月比2.1%増の2,745億パタカ。マカオパタカと香港ドルの比率はそれぞれ28.9%と62.4%で、金額ベースでは794億と1,713億パタカ。対外部門への融資は前月同水準の2,903億パタカ。マカオパタカと香港ドルの比率はそれぞれ1.6%と23.1%で、金額ベースでは46億パタカと670億香港ドル。

【預貸率】
銀行の地元市民に対する預貸率は2月末時点で前月末と比較して1.2ポイント上昇の51.6%。非マカオ居民含む総体預貸率は0.4ポイント上昇の77.7%。

1パタカ硬貨(マカオ政府金融管理局ホームページより)

1パタカ硬貨(マカオ政府金融管理局ホームページより)

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