マカオカジノIR運営大手サンズチャイナが永年勤続表彰イベント開催…管理職の9割超が地元人材、女性が46%占める

 マカオでヴェネチアンマカオなど複数の大型カジノIR(統合型リゾート)を運営するサンズチャイナ社は、マカオ政府とカジノ経営権契約(コンセッション)を結ぶ同業6陣営の中でも最大の経営規模を誇り、従業員数は約2万6000人となっている。

 同社が6月24日に発表した内容によれば、今年(2024年)4月から6月にかけて、傘下の各IR施設で永年勤続表彰イベントを多数開催し、表彰対象者の数は同社初のIRで前月開業20周年を迎えた「サンズマカオ」のオープン(2004年5月18日)以前に入社した「立ち上げチーム」の1200人超を含む2700人超に上ったとのこと。

サンズチャイナ社が傘下のIR「ロンドナーマカオ」で開催した永年勤続表彰イベントの様子=2024年4月18日(写真:Sands China Ltd.)

 同社では、「以人為本(人材本位)」の経営方針を堅持しているとし、勤続10年以上の従業員の数は累計1万5000人超に上り、このうち6600人超が勤続15年以上、1500人超が勤続20年以上という。

 また、同社は地元人材の育成に継続して取り組み、管理職に登用されたマカオ居民の数は増加の一途にあるといい、管理職に占める割合は2004年の20%から直近では92%に達しているほか、管理職に占める女性の割合は46%で、同社が企業の社会的責任を履行し、平等な職場環境作りや多元的な人材育成を長年に渡って進めた成果が現れているとの見方を示した。

サンズチャイナ社が傘下のIR「サンズマカオ」で開催した「立ち上げチーム」表彰イベントの様子=2024年4月22日(写真:Sands China Ltd.)

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  目下、マカオ司法警察局では、マカオの治安環境の保護と維持、カジノ関連犯罪の抑止と取り締まり、市民…
  2.  中国の国家移民管理局は7月1日、同月10日から非中国籍の香港・マカオ永久居民について、「港澳居民…
  3.  マカオ政府公共建設局(DSOP)は7月1日、マカオ半島とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マ…
  4.  澳門海關(マカオ税関)は6月30日、各イミグレーション施設で検査体制の強化を図り、違法な運搬活動…
  5.  マカオ政府博彩監察協調局(DICJ)は7月1日、今年(2024年)6月の月次カジノ売上(粗収益、…

ピックアップ記事

  1.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  2.  シンガポール発の国際ラグジュアリーホテルブランド「カペラ」がマカオ初進出することがわかった。カペ…
  3.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  4.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  5.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…

注目記事

  1.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  2.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  3.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  4.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  5.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年7月号
(vol.133)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun