マカオのレジャー大手マカオレジェンド(澳門勵駿)傘下でフィッシャーマンズワーフの運営企業のフィッシャーマンズワーフインターナショナルインベストメントホールディングス(漁人碼頭國際投資股份有限公司)は4月8日に記者会見を開き、銀行十行による協調融資で42億香港ドル(日本円換算:約552億円)を調達したと発表した。
今回の融資で得た資金の用途はフィッシャーマンズワーフのリニューアルで、ホテル3軒及びマカオ恐竜館の新設、古代ローマ劇場の再建などに充てる。総投資額は60億香港ドル(日本円換算:約789億円)で、2017年までのオープンを目指す。
協調融資に参加する銀行はマカオ、香港、台湾、ポルトガルの十行で、幹事行は中国工商銀行マカオ分行。
記者会見でマカオレジェンドディベロップメント社のデービット・チャオ(周錦輝)会長はフィッシャーマンズワーフにファミリー向け文化、娯楽施設などノンゲーミングコンテンツを注入することで、マカオ半島の新たな観光名所にしたいと意気込みを語っている。
融資の用途にある3軒のホテルについては、今年(2014年)第3四半期の開業を予定しているプラハ・ハーバービュー・ホテル(約450室)のほか、勵宮酒店(約200室)、勵駿酒店(約600室)。恐竜館は広さ8,700平米のサイエンス・エンタテインメント施設。世界最大級の恐竜化石を展示する計画などもあり、現在設計の最終段階にあるという。建設許可獲得後、約1年で完成する見込み。この他、1,200席の古代ローマ劇場の再建、ショッピングストリートの拡充、ヨットハーバーの整備などを予定しているという。
総投資額60億香港ドルのうち、今回調達した42億香港ドル以外はすでに市場から調達済み。今後しばらくは、新たな融資調達の予定はないという。