マカオ当局が蚊の駆除頻度を上げて対応…繁殖指数上昇受け

 マカオでは、市政署(IAM)と衛生局を中心とする複数の政府部門及び社団法人が「デング熱予防対策チーム」を組織して取り組みを行っている。

 マカオ市政署は6月25日、衛生局による蚊の繁殖指数(誘蚊産卵器指数)の状況を踏まえ、当月から市政施設における蚊の駆除を上げて対応していることを明らかにした。

 同署によれば、衛生局が担当する一般公共街路や市有地、空き地などにおける防蚊作業以外で同署の管理下にある172の市政施設(公園等)で毎年3月から11月にかけて薬剤の散布による蚊の駆除を実施しているが、衛生局による蚊の繁殖指数及びデング熱リスク状況に応じて駆除頻度を随時調整しているとのこと。

 同署では、蚊の根絶に最も有効な方法は発生源の除去にあり、薬剤の散布はあくまで補助手段であるとし、社会各界に対して定期的に職場や自宅周りの水たまりへの対応、また外出時に防護措置を講じることで、デング熱の爆発的流行リスク軽減への協力を呼びかけた。

 なお、昨年のマカオにおけるデング熱感染確認は7例、今年に入って以降のデング熱感染確認例は4例で、いずれも輸入性事案(患者にそれぞれマレーシア、ブラジル、タイ、インドネシア渡航・滞在歴有り)だった。

マカオ市政署による蚊の駆除作業の様子(写真:IAM)

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