マカオ、中国本土から生きたニワトリをハンドキャリーで密輸した高齢者の男が動物愛護法の違令罪で送検

 澳門海關(マカオ税関)は6月30日、各イミグレーション施設で検査体制の強化を図り、違法な運搬活動(いわゆる運び屋行為)に対して厳格な取り締まりを行う中、同月28日に生きた家禽類の密輸事案1件を摘発したと発表。

 摘発があったのは中国本土との主要な陸路の玄関口にあたる關閘イミグレーション施設の入境口にある税関検査場で、検査エリアを通りがかった男が緊張した面持ちで、携行品に不審な点があったことから呼び止めて個別検査を行ったところ、男が携行していた段ボール箱の中から生きたニワトリ1羽が発見されたという。

關閘イミグレーションで発見された生きたニワトリ(写真:澳門海關)

 生きたニワトリの密輸を図った男は75歳のマカオ人で、税関の調べに対して友人から贈られたもので、マカオに持ち帰って食用に供する予定だったと説明したとのこと。税関では、男が動物保護法の規定に違反するとして、違令罪で検察院送致済みとした。

 税関は本件を受け、市民に対して出入境における携行品の出入りに関する法令の遵守、また報酬を目当てに物品を隠したり偽装したりして運び屋行為へ従事しないよう累次の呼びかけを行うとともに、今後も継続して水際における各種取り締まりを強化して臨むと姿勢を示した。

關閘イミグレーションで発見された生きたニワトリ入りの段ボール箱(写真:澳門海關)

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