マカオ、2024年3〜5月の住宅価格指数は219.9…前回調査から0.9%下落

 マカオ政府統計・センサス局は7月8日、今年(2024年)3〜5月期の住宅価格指数を公表。

 総体住宅価格指数は219.9で、前回調査(2024年2〜4月期)から0.9%下落。11調査期連続下落に。エリア別ではマカオ半島が1.2%下落の217.1、タイパ島・コロアン島が0.1%下落の230.7。

 ストック物件(中古)の価格指数は0.8%下落の238.2。エリア別にみるとマカオ半島が1.2%下落の226.6、タイパ・コロアン島が0.5%上昇の284.7。築年数別では、5年以下が3.9%上昇となったほかは全カテゴリーで下落となり、そのうち6〜10年と11〜20年がそれぞれ4.5%、2.4%下落。未完成物件(プレビルド)は3.1%下落の244.3。

 実用面積別では75〜99.9平米と50平米以下がそれぞれ3.0%、1.8%下落。50〜74.9平米は0.8%上昇。

 総体住宅価格指数は前年同時期から12.5%下落で、エリア別ではマカオ半島が13.1%、タイパ島・コロアン島が10.6%のそれぞれ下落。

 マカオでは昨年1月初旬のウィズコロナ転換を機にインバウンド市場の回復が進み、経済波及効果が期待されているが、不動産市場については相次ぐ利上げといった懸念材料も存在。このところ取引件数、平均平米単価とも振るわない状況が続いている。今年の年初からは不動産価格抑制策の一部緩和もスタートしたものの、目立ったかたちでのポジティブな影響は見受けられず、4月に入って以降、政府が不動産価格加熱抑制策を全面撤廃する方針を明らかにし(4月20日施行)、以降の動向が注目される。

住宅が密集するマカオ半島の町並み(資料)=2020年7月本紙撮影

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