マカオ、クロスボーダーモバイル決済の普及進む

 マカオ金融管理局(AMCM)は7月18日、今年上半期(2024年1〜6月)のマカオのモバイル決済プラットフォームに関するレビューを公表。

 同局によれば、同局として金融機関によるクロスボーダー決済サービスの最適化を推進し、マカオのモバイル決済プラットフォームの利用シーンの拡大を図っており、すでにその多くが香港、中国本土、さらには日本や欧州といった域外の提携店で利用できるようになり、マカオ居民が使い慣れた決済ツールを使って海外で支払いができるとし、今年上半期のクロスボーダーモバイル決済件数は前年同時期から16%増の約1.7万件、決済総額は3%増の約144.8億パタカ(日本円換算:約2896億円)に達したとのこと。

 同時に、マカオの金融機関に対して域外の決済ツールの導入も推進しており、現在マカオの提携店において中国本土、香港、韓国、シンガポール、タイ、マレーシアの電子マネーのほか、国際クレジット会社関連の決済サービスも利用できるようになっているという。

 同局では、さまざまなシーンでモバイル決済が普及することは、金融・デジタル経済のさらなる発展に寄与すると同時に、マカオ経済の適度な多元化促進にもつながると期待を示した。

普及が続くマカオのモバイル決済のイメージ(写真:AMCM)

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオ政府旅遊局(MGTO)は9月16日、来年(2025年)の春節祝賀パレート「2025年農曆新…
  2.  マカオにも日本の預金保険制度に相当する「存款保障制度」が存在するが、法改正により(2024年)1…
  3.  マカオ政府統計・センサス局は9月13日、昨年(2023年)のホテル業調査結果を公表。  昨…
  4.  マカオではアフターコロナでインバウンド旅客数が急回復し、直近までその勢いを持続する状況。ツーリズ…
  5.  澳門海關(マカオ税関)は9月13日、同月12日夜にマカオ半島北部・台山エリアの牧場街にある工業ビ…

ピックアップ記事

  1.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  2.  シンガポール発の国際ラグジュアリーホテルブランド「カペラ」がマカオ初進出することがわかった。カペ…
  3.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  4.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  5.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…

注目記事

  1.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  2.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  3.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  4.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  5.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年9月号
(vol.135)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun