香港とマカオの間で二次元コードによる相互セルフ通関スタート…永住権保有者対象

 香港とマカオの間では、従来から両地の通関施設において双方の永久性居民身分証(永住権保有者用IDカード)で自動化ゲートを相互利用が可能となっていたが、きょう(7月19日)からスマートフォンアプリで生成する二次元コードへの対応がスタートする。

 香港政府入境事務所及びマカオ政府身分証明局(DSI)が18日に発表した内容によれば、両地の永久性居民身分証保有者がそれぞれ相手先の自動化ゲート利用登録を済ませた上、香港の場合は「非触式e道(Contactless e-Channel)」、マカオの場合は「澳門公共服務一戸通(Macao One Occount)」のスマートフォンアプリで「香港マカオ相互通関二次元コード」を表示できるという。

 目下、香港では約250万人、マカオでは約30万人がそれぞれ相手先の自動化ゲート利用登録を済ませており、二次元コードを利用した通関の場合、身分証カードと比較して通関時間が約2秒短縮されるとしている。

 なお、二次元コードを利用した通関が実現するが、それぞれ相手先へ出かける際には身分証カードの現物を携行する必要があるとのこと。

”香港・マカオ通関二次元コード”の紹介を行う香港当局者=2024年7月18日、港珠澳大橋マカオ側イミグレーション(写真:DSI)

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオ政府旅遊局(MGTO)は9月16日、来年(2025年)の春節祝賀パレート「2025年農曆新…
  2.  マカオにも日本の預金保険制度に相当する「存款保障制度」が存在するが、法改正により(2024年)1…
  3.  マカオ政府統計・センサス局は9月13日、昨年(2023年)のホテル業調査結果を公表。  昨…
  4.  マカオではアフターコロナでインバウンド旅客数が急回復し、直近までその勢いを持続する状況。ツーリズ…
  5.  澳門海關(マカオ税関)は9月13日、同月12日夜にマカオ半島北部・台山エリアの牧場街にある工業ビ…

ピックアップ記事

  1.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  2.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  3.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  4.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  5.  シンガポール発の国際ラグジュアリーホテルブランド「カペラ」がマカオ初進出することがわかった。カペ…

注目記事

  1.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  2.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  3.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  4.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  5.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年9月号
(vol.135)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun