マカオ、2024年上半期の公共路線バス単日平均乗客数は61.1万人…前年同時期から8%増

 マカオは面積約32平方キロ(東京の山手線の内側の約半分に相当)という小さな地域だが、政府とコンセッションを結ぶ2つのバス会社が約90の路線を運営。一部路線で高頻度運転や終夜運転も実施されるなど、市民や観光客の移動の足として大きな存在感を示している。

 マカオ政府交通事務局(DSAT)は7月26日、今年上半期(2024年1〜6月)の公共路線バスサービスに関するレビューを公表。

 資料によれば、今年上半期の単日平均乗客数は前年同時期から8%増の延べ約61.1万人、単日の乗客数が最多だったのは5月3日で、延べ約75.5万人に上ったとのこと。単日の乗客数が1万人を超える路線は21路線あり、このうち6路線では2万人超だったという。

 また、運賃を電子方式(交通系ICカード、QRコード決済)で支払った乗客の割合は約95%に達した。マカオの公共路線バスでは、今年4月25日からアリペイ(中国本土版及び香港版)とマカオ以外の銀聯カードと紐付けた銀聯アプリの乗車コードを使って運賃支払いができるようになったが、同日から6月30日までに延べ122万人(1日平均延べ約1.8万人)がこれらを使って運賃を支払ったとのこと。

 このほか、今年上半期末のマカオの公共路線バスにおけるグリーンエネルギー車両数は885台で、総数(1043台)の約85%を占めたという。

 同局では、電子方式による運賃支払いとグリーンエネルギーバスの割合は上昇傾向を維持しており、旅客のニーズと脱炭素目標の達成に寄与していると総括した。

 なお、マカオの今年上半期末の人口は前年同時期から0.4%増の約68万6400人、インバウンド旅客数は43.6%増の1671万9983人。

マカオの公共路線バスを運営する澳巴(上)と新福利(下)の車輌のイメージ(資料)=本紙撮影

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