マカオ税関が中国ボーダー周辺で運び屋行為の摘発実施

 目下、マカオ警察総局による指揮の下、各保安部門が地域社会の良好な治安環境の維持と保護を目的とした大規模取り締まり作戦「落雷2024」が展開中。澳門海關(マカオ税関)でも適宜対応を調整しながら違法な運搬活動(いわゆる運び屋行為)に対する取り締まりを継続しているとのこと。

 マカオ税関は7月27日、中国本土との主要な陸路の玄関口にあたる關閘イミグレーション施設(通称:ボーダーゲート)前の広場にあるアーケードにおいて中国本土への出境者に声をかけ、報酬を払って運び屋に仕立て物品を越境運搬させる活動が復活しているとの情報を掴み、近日この一帯でパトロールを行い、同月22日と25日に2件を摘発し、物品供給者と運び屋の男女計6人(中国本土居民2人、マカオ居民4人)を対外貿易法違反で起訴したと発表。

マカオ税関が7月22日に摘発した運び屋を使った密輸事案(写真:澳門海關)

 上述の2つの事案で押収された物品は、コスメティック製品、中国白酒、洋酒、乾燥花膠だったという。

 税関では本件を受け、物品のマカオへの持ち込み及び持ち出しに関する法規を遵守し、他人の荷物を運ぶ手伝いは不要であり、報酬目当てで運び屋行為に従事しないよう広く呼びかけを行うと同時に、今後も各イミグレーション施設における検査体制を強化しながらこういった行為の摘発に全力を挙げるとした。

マカオ税関が7月22日に摘発した運び屋を使った密輸事案(写真:澳門海關)

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