マカオ、友人男性のバッグの中からカジノチップ盗む…中国人の女逮捕、ギャンブルに熱中する隙狙う

 マカオ司法警察局は8月2日、マカオ・コタイ地区のカジノ施設内で友人の男性から多額のゲーミング(カジノ)チップを盗んだとして30代無職の中国人(中国本土居民)の女を逮捕したと発表。

 同局によれば、同月1日、中国本土からマカオを訪れていた男性から、窃盗被害に遭った可能性があるとの通報が寄せられたという。被害者はインターネットで知り合った女とともにコタイ地区にあるカジノ施設を訪れ、45万香港ドル(日本円換算:約845万円)分のチップが入ったバッグを肩からかけてバカラゲームをプレイしていたが、プレイを開始して約3分後に隣の席にいたはずの女が突然立ち去ったことに気づき、バッグの中を調べたところ、32万香港ドル(約601万円)分のチップがなくなっていたと説明したとのこと。

 通報を受けた同局が捜査に着手し、女の身元を特定。女がコタイ地区のカジノ施設から出た後、すぐにタクシーに乗ってマカオ半島新口岸地区のカジノ施設へ移動し、この施設内で男1人と接触し、チップを現金と交換していたことが判明。同日午後、新口岸地区内で女を逮捕することに成功したという。この際、女は8.2万香港ドル(約154万円)の現金を所持していたとのこと。

 女は同局の調べに対して協力を拒否しているが、同局では、捜査を通じて被害者がギャンブルに熱中している隙に相手へ近づき、バッグのファスナーを開けて中からチップを盗んだこと、協力者とみられる男と新口岸地区のカジノ施設のキャッシャー窓口でチップの現金化をしたことなどが明らかになっており、女を加重窃盗罪で検察院送致するとともに、協力者とみられる男の行方を追っているとした。

マカオ司法警察局(資料)=本紙撮影

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