マカオ、2024年6月末の総人口は1.2%増の68.7万人…コロナ禍で流出した海外労働者戻る

 マカオ政府統計・センサス局(DSEC)は8月5日、今年上半期(2024年1〜6月)の人口統計を公表。

 マカオの今年上半期末時点の総人口は68万7000人で、前年同時期から8200人増(1.2%増)だった。主な増加要因として、コロナ禍で流出したマカオ居住の海外労働者が戻ったことが挙げられる。総人口に占める女性の割合は53.5%。

 今年上半期の新生児数は前年同時期から198人減の1709人。死亡人数は575人減の1261人。死因は悪性腫瘍(がん)が37.0%を占めトップで、循環器系疾病が23.9%、呼吸器系疾病が17.3%で続いた。婚姻登録数は60件増の1662件。

 人口流動については、今年上半期の中国本土からの移民数(”単程証”を持つ新移民)が前年同時期から36人減の1571人、新規居留許可獲得者数が87人増の471人。

マカオの町並み(資料)=2023年8月、マカオ半島東望洋新街にて本紙撮影

 四半期比較では、今年第2四半期の新生児数は前の四半期から3人減の853人、死亡人数は19人減の621人、結婚登録数が212件減の725件。また、今年第2四半期の中国本土からの移民数は119人増の845人、第2四半期末の海外労働者数は1639人増の18万1108人だった。

 マカオの面積はおよそ32平方キロメートルで、世界的に見ても極めて人口密度の高い地域のひとつ。昨年の年初以降、アフターコロナで社会・経済の正常化が進んでいる状況。

マカオの直近5四半期の人口変化グラフ(図版:DSEC)

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオのマカオ半島とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte Ma…
  2.  マカオで2つの統合型リゾート(IR)を運営するMGMチャイナホールディングス(以下、MGM)は9…
  3.  マカオの新公立病院「マカオ協和医院(正式名称参考日本語訳:離島医療コンプレックス北京協和医院マカ…
  4.  マカオ政府保安司司長弁公室は9月16日に会見を開き、今年上半期(2024年1〜6月)の犯罪統計及…
  5.  マカオ政府財政局(DSF)が9月16日に公表した最新統計によれば、今年(2024年)8月の住宅売…

ピックアップ記事

  1.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  2.  シンガポール発の国際ラグジュアリーホテルブランド「カペラ」がマカオ初進出することがわかった。カペ…
  3.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  4.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  5.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…

注目記事

  1.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  2.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  3.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  4.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  5.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年9月号
(vol.135)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun