マカオのカジノ従業員が勤務中にゲーミングチップ盗む…掌に両面テープ貼る手口で複数回

 マカオ司法警察局は8月5日、マカオ半島新口岸地区のカジノ施設内で勤務中にゲーミングチップを盗んだとして同カジノ施設にピットスーパーバイザーとして勤務する50代のマカオ人の女を逮捕したと発表した。

 前月(7月)22日に当該カジノ施設側から従業員の女が3回にわたってゲーミングテーブルのチップ置き場から毎回額面10万香港ドル(日本円換算:約187万円)のチップを1枚ずつ、計30万香港ドル(約560万円)分を盗んで着衣の中に隠し、仕事を終えた後に外部へ持ち出していた可能性があるとの通報が寄せられたとのこと。

 通報を受けた同局が捜査を進め、配備を敷く中、同局の捜査官が8月4日午後にこの女による4回目の犯行を確認し、現行犯逮捕に成功。この際、女の所持品から両面テープ1枚と額面10万香港ドルのゲーミングチップ1枚が見つかったという。

 女は同局の調べに対して協力を拒否しているというが、同局では捜査で今年(2024年)6月から掌に貼った両面テープに粘着させる方法で10万香港ドルのゲーミングチップを4回にわたって計4枚盗んだことは明らかとし、女を加重窃盗罪で検察院装置するとともに、盗んだゲーミングチップの行方について捜査を継続するとした。なお、被疑者は2007年に入社だったとのこと。

 ゲーミングチップはカジノテーブルでベットする際に使われるツール。今回の事件で盗まれたのは、カジノ施設内にあるキャッシャー窓口で容易に額面の現金と交換することができるキャッシュチップと呼ばれるもの。マカオでは、しばしばチップを狙った犯罪が発生している。

警察が公開した証拠品(写真:マカオ司法警察局)

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