マカオほかIR運営メルコリゾーツが2024年2Qの業績発表…黒字転換、インバウンド回復追い風

 マカオを中心にアジア、欧州で統合型リゾート(IR)施設の開発・所有・運営を行うメルコリゾーツ&エンターテインメント社は5月13日、今年第2四半期(2024年4〜6月)の監査前業績を発表。

 同社の今年第2四半期の営業収益は前年同時期から約22%増の11.6億米ドル(日本円換算:約1705億円)。主な増収要因として、マカオにおけるインバウンド旅客数回復の勢いが持続しており、傘下施設のマスゲーミング(平場カジノ)事業及びノンゲーミング(非カジノ)事業のパフォーマンス改善につながったことを挙げた。

 営業利益は1.237億米ドル(約182億円)となり、前年同時期の6430万米ドル(約94億円)から大幅増。調整後プロパティEBITDAについても前年同時期の2.673億米ドル(約393億円)から3.028億米ドル(約445億円)に。親会社株主に帰属する純利益は2140万米ドル(約31億円)で、黒字転換。なお、前年同時期は2340万米ドル(約34億円)の純損失だった。

 メルコリゾーツのローレンス・ホー会長兼最高経営責任者(CEO)は今回の業績発表にあたり、今年第2四半期も増収及び収益性を高めるための戦略的な取り組みを引き続き展開してきたとし、同社としてマカオのゲストに素晴らしいハイエンド体験を提供するため人材への投資と施設・設備の最適化に尽力する中、カジノ売上は前四半期、前年同時期からいずれも増加しており、市場におけるポジション向上に専念しているとコメントした。

マカオ・コタイ地区にあるメルコリゾーツ&エンターテインメント社の旗艦IR施設「シティ・オブ・ドリームス マカオ」(資料)=本紙撮影

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