マカオ、2024年上半期の小売業販売総額はコロナ前2019年同時期の96%水準

 マカオ政府統計・センサス局は8月21日、今年上半期(2024年1〜6月)の小売業販売額調査結果を公表。

 今年上半期の小売業販売総額は前年同時期から17.5%減の368.5億パタカ(日本円換算:約6704億円)で、コロナ前2019年同時期の96%水準。前年同時期からの減少要因として、アフターコロナが始まったばかりで、いわゆるリベンジ消費によりベースが上がったことを挙げた。

 前年同時期の販売額との比較では、通信設備、時計・ジュエリー、革製品がそれぞれ39.4%、24.6%、23.5%の減少だった一方、チャイニーズスタイル土産食品と自動車はそれぞれ3.0%、0.8%増。

 価格要素を除いた販売量平均指数は前年同時期から22.1%下落で、こちらも同様に通信設備(-39.2%)、時計・ジュエリー(-32.0%)、革製品(-26.4%)が顕著な下落で、自動車(+1.3%)とチャイニーズスタイル土産食品(+0.3%)は上昇に。

大勢の旅客で賑わうマカオ歴史市街地区の大三巴街(資料)=2024年5月本紙撮影

 今年第2四半期の小売販売額は前年同時期から23.1%下落の161.6億パタカ(約2940億円)。このうち、通信設備(-33.1%)、時計・ジュエリー(-31.6%)、革製品(-30.1%)が減、自動車(+7.7%)は増。販売量指数についても27.2%下落で、時計・ジュエリー(-39.6%)、通信設備(-33.8%)の下落幅が大きく、自動車(+7.7%)は上昇。

 今年第2四半期の小売販売額は前四半期の修正後数値から21.9%減、販売量平均指数は24.8%下落。

 今年第3四半期の販売量見通しについては、調査対象となった小売業者の49.3%が前年同時期から減少、42.3%が同水準、8.4%が増加見込みと回答。また、商品の販売価格については70.3%が同水準維持、17.9%が下落、11.8%が上昇見込みとした。このほか、今年第2四半期と比較した今年第3四半期の経営状況については、55.2%が悪化、31.0%が安定継続、13.8%が理想的との見通しを示した。

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