2024年2Qのマカオ市民の文化活動参加率50.1%…前年同時期から0.2ポイント下落

 マカオ政府統計・センサス局は9月16日、今年第2四半期(2024年4〜6月)のマカオ市民の文化活動への参加に関する調査結果を公表。

 本統計は16歳以上の市民を対象に過去6ヶ月以内に映画館、図書館の訪問、博物館・世界遺産の参観、観劇や絵画鑑賞といった文化活動への参加を調査したもの。毎年第2四半期に調査を行っている。

 今年第3四半期に文化活動に参加した市民の数は前回調査から28.24万人、文化活動参加率(16歳以上の市民に占める文化活動に参加した人の割合)は0.2ポイント(pt)下落の50.1%。マカオ居民(マカオ居民IDカード保有者)に限ると参加者が25.32万人、文化活動参加率は1.9pt上昇の54.0%。

 活動別では、マカオ居民の参加人数が最も多かったのが映画館訪問(14.60万人)と図書館訪問(12.68万人)で、それぞれ0.9%、1.4%増。

 マカオで多種多様なパフォーマンス活動が増加傾向にあることを受け、パフォーマンスを鑑賞したマカオ居民の数は82.8%増の9.18万人、参加率は8.8ポイント上昇の19.6%となった。平均鑑賞回数は0.2回増の2.5回。このうち、音楽またはダンスパフォーマンスを鑑賞した人数が99.9%増7.05万人と最も多く、演劇についても60.4%増の3.96万人に。このほか、近年マカオで開催されるコンサートの数が顕著な増となり、多くの市民を吸引しており、今年第2四半期の音楽またはダンスパフォーマンスを鑑賞したマカオ居民のうち8割超にあたる5.79万人がマカオで開催されたコンサートを鑑賞した。

 マカオ政府が文化遺産プロモーションの展開を継続する中、博物館・世界遺産を参観したマカオ居民の数は15.8%増の9.10万人、平均参観回数は0.1回増の3.2回に。参観者数の内訳は、世界遺産が10.0%増の6.54万人、博物館が14.7%増の5.73万人。アートエキジビションを鑑賞したマカオ居民の数は5.3%増の3.34万人、平均鑑賞回数は横ばいの2.2回。

 参考までに、マカオの総人口は約68万人。マカオでは昨年1月初頭にウィズコロナへの転換が実現し、以降、社会・経済の正常化が一気に進んだ。

マカオの公共図書館のひとつ「沙梨頭図書館」(資料)=2020年10月本紙撮影

関連記事

最近の記事

  1.  冬のマカオの街を美しく彩る毎年恒例のイルミネーションイベント「ライトアップマカオ2024(中国語…
  2.  マカオ政府統計・センサス局(DSEC)は11月21日、今年(2024年)10月の訪マカオ外客数(…
  3.  マカオを中心にアジア、欧州で統合型リゾート(IR)施設の開発・所有・運営を行うメルコリゾーツ&エ…
  4.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」を運営する澳門輕…
  5.  マカオ政府統計調査局は11月20日、今年(2024年)1〜9月の小売業販売額調査結果を公表。 …

ピックアップ記事

  1.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  2.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」を運営するマカオ…
  3.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  4.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  5.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…

注目記事

  1.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  2.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  3.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  4.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  5.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年11月号
(vol.137)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun