マカオ、2024年1〜8月のインバウンド旅客数が32.7%増の約2339万人に…コロナ前2019年同時期の85.3%
- 2024/9/24 10:19
- ツーリズム
マカオ政府統計・センサス局(DSEC)は9月23日、今年(2024年)8月の訪マカオ外客数(インバウンド旅客数)統計を公表。
今年8月のインバウンド旅客数は前年同月から13.3%増、前月からも20.9%増となる365万1731人(延べ、以下同)だった。コロナ前2019年同月と比較した回復率は100.8%。コロナ前同月を上回ったのはアフターコロナがスタートした2023年1月以降でで初めて。また、同月の過去最多を更新。
内訳は、日帰り旅客が前年同月から23.4%増の204万1362人、宿泊を伴う旅客が2.7%増の161万0369人。平均滞在時間は0.1日短い1.1日で、宿泊を伴う旅客に限ると0.1日延びて2.3日に。
国・地域別で最多だったのは中国本土からの旅客で、前年同月から18.5%増の275万2322人、全体に占める割合は75.4%。このうち「自由行」と呼ばれる個人観光旅行スキーム(Individual Visit Scheme=IVS)の旅客が9.3%増の146万6190人。第二の旅客ソースにあたる香港からの旅客は6.8%減の66万3449人、台湾からは26.7%増の7万3629人。中国本土、香港、台湾からのインバウンド旅客数の2019年の同月と比較した回復率はそれぞれ104.0%、99.6%、77.3%。
国際旅客ソース(中国本土、香港、台湾以外から)は25.5%増の16万2331人、2019年同時期と比較した回復率は75.3%。このうち東南アジアでは、フィリピン(3万5180人)、マレーシア(7647人)、シンガポール(5806人)がそれぞれが31.7%、4.9%、1.9%増。一方、インドネシア(1万0054人)とタイ(6383人)はそれぞれ10.1%、23.0%減。北東アジアについては韓国(3万6923人)、日本(1万0582人)で、それぞれ61.4%、24.8%増。
今年1〜8月累計のインバウンド旅客数は前年同時期から32.7%増の2339万2903人、2019年同時期と比較した回復率は85.3%。このうち国際旅客ソースは150万3936人で、回復率は68.9%にとどまった。東南アジアからの回復が順調なものの、北東アジアからは出遅れている状況。旅客の平均滞在時間は0.1日短い1.2日で、日帰り旅客が0.1日短い0.2日、宿泊を伴う旅客が横ばいの2.3日。
マカオでは昨年1月初旬からアフターコロナがスタートし、インバウンド旅客の急回復が進んだ。今年については、2019年との比較でどの程度まで回復が進むか、また政府が旅客ソースのダイバーシティ化を推進する目標を掲げ、各種施策を打ち出す中、国際旅客ソースの動向が注目点となる。