マカオで開催のスポーツイベントで11人がチケット詐欺被害…関係者入口から不正入場させた中国人の男逮捕

 マカオ治安警察局は9月23日、今年(2024年)4月21日にマカオで開催されたスポーツイベントに絡むチケット詐欺事件の容疑者として中国人(中国本土居民)の男1人を逮捕したと発表。

 同局によれば、イベント当日夜、中国本土からのインバウンド旅客の女性11人からチケット詐欺被害に遭ったとする通報が寄せられたとのこと。被害者は中国本土でインターネットを通じて当該イベントのチケットをそれぞれ購入した後、売り手の指示に従ってマカオの会場前で待ち合わせをし、待ち合わせ場所には男女各1人がおり、このうちの男が警備員の隙を突いて関係者入口から11人を連れて入場させ、男はすぐに姿を消したが、その後、11人は館内のチケット検査で実際のチケットを所持していないことが露見するに至り、待ち合わせ場所に現れた男女と連絡が取れなくなったという。11人合計の被害額は4万6350人民元(日本円換算:約95万円)。

 その後の捜査で、容疑者2人の身元の特定に成功するも、すでにマカオを離れていたことが判明したが、男が9月23日にマカオ半島北部にある關閘イミグレーションからマカオへ再入境したため、施設内で逮捕したとのこと。男は同局の調べに対して協力を拒否しているが、同局では捜査を経て男が関係者入口から不正入場させたことなどがわかっており関与は明白とし、巨額詐欺罪で検察院送致するとともに、逃走中の女の行方を継続して追っていくとした。

 近年、マカオではコンサートやスポーツイベントの開催が増えており、チケット詐欺被害も数多く報告されている。

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