マカオ独特の食文化「マカニーズ料理」をフィーチャーしたフェア開催…アーティゼン グランド ラパ ホテルで10月

 マカオはユネスコ世界食文化創造都市に認定されたグルメの街として知られ、東洋と西洋の食文化が見事に融合した特色ある料理の数々が存在する。

 そのうちのひとつが、マカイエンサ(英語ではマカニーズ)と呼ばれるポルトガル系マカオ人の間で代々受け継がれてきたマカイエンサ料理(同マカニーズ料理)で、マカオ及び中国の無形文化財にも登録されている。ポルトガル料理をベースに、大航海時代にポルトガル船がマカオへ至る途中に寄港した先の調味料をはじめとした食材、またマカオの中国料理の要素を取り入れ、マカオで独自に発展したものだ。

 マカオ半島の新口岸地区に位置するホテル、アーティゼン グランド ラパ マカオ (Artyzen Grand Lapa Macau)は9月24日、マカニーズ料理をフィーチャーしたフェア「マカニーズナイト」を(2024年)10月の3週間にわたって開催すると発表。マカニーズナイトの開催は3年連続となる。

「マカニーズナイト」で提供を予定しているマカニーズ料理のイメージ(写真:Artyzen Grand Lapa Macau)

 同ホテルによれば、今年のマカニーズナイトについても、マカニーズ料理の専門家で「ネタ(Neta)」の愛称で親しまれるアントニエタ・マニャオン氏をゲストシェフとして招聘。ネタ氏のファミリーに伝わるレシピをベースに、同ホテルのシグネチャーシェフ、ポルトガル人のペドロ・サントス・ド・カルモ氏がコラボレーションし、特色あるメニューの数々を提供するとのこと。前回、前々回とは異なるメニューも登場するという。

 同ホテルでは、マカニーズナイトの開催を通じ、マカオ市民及び世界各地からマカオを訪れる観光客にマカオが育んできた独特の食文化についていきたいとし、同店のレギュラーのアラカルトやビュッフェのラインナップにもマカニーズ料理の採用しているとした。

 マカニーズナイトは(2024年)10月8~10、15~17、22~24日(いずれも火~木曜)のディナータイムに開催予定となっている。

「マカニーズナイト」で3年連続タッグを組むネタ氏(左)とペドロ・サントス・ド・カルモ氏(写真:Artyzen Grand Lapa Macau)

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