マカオ税関、着衣の下などに隠す手口の密輸事案8日間で7件摘発…中古スマホやCPU、たばこなど発見

 マカオ税関(マカオ税関)は9月22日、同月11日から18日までの8日間にマカオと外地との主要な陸路の玄関口となる2つのイミグレーション施設(關閘及び青茂)の税関検査場で着衣の下などに隠す手口の密輸事案を7件摘発したと発表。

 発見に至った密輸品の内訳は紙巻きたばこ400本、中古スマートフォン78台、中古スマートフォン用パーツ14点、CPU234個、パソコン用メモリ200個で、紙巻きたばこが中国本土からマカオへの密輸入、その他の電子製品についてはマカオから中国本土への密輸出事案だったとのこと。

マカオから中国本土へ中古スマートフォン6台の密輸出を図った事例=2024年9月13日、青茂イミグレーション(写真:澳門海關)

 いずれのケースも税関検査場の申告物なしレーンを通過した際の歩き方が不自然、緊張した様子、人混みに紛れる不審な動きがうかがえたことなどから税関職員が呼び止め、ボディスキャナーなどを使って詳細調査した結果、ラップなどを使って身体に巻き付けたり、ポケットの中に入れるなどして隠した密輸品の発見に至ったという。

 上述の7件の密輸事案に関与した7人は34〜79歳のマカオ居民、中国本土居民、香港居民で、全員を最高10万パタカ(約178万円)の罰金が課せられる対外貿易法違反で起訴済みとした。

 目下、税関では水際における検査体制の強化を維持しているとし、市民に対して物品の出入りに関する法令の遵守、また報酬を得て違法な運搬活動(いわゆる運び屋行為)に関与することがないよう累次の呼びかけを行った。

中国本土からマカオへ紙巻きたばこ240本の密輸出を図った事例=2024年9月13日、關閘イミグレーション(写真:澳門海關)

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