マカオ、世界遺産・ギア灯台の内部一般公開実施…10月12・13・19・20日=航海学校も

 マカオ政府海事・水務局(DSAMA)は9月29日、(2024年)10月12日から27日にかけて開催する「2024年海事フェスティバル」の一環として、10月12、13、19、20日に普段は外観のみの展示となっている世界遺産「ギア要塞」を構成する建築物「ギア灯台」の内部を公開すると発表。

 ギア灯台はマカオ半島で最も標高の高い位置にあるギアの丘の要塞を構成する施設として1864年に建てられ、翌年9月24日に点灯した。中国沿岸部最古の近代灯台とされる。高さ約15メートルの白亜の灯台は、マカオパタカの紙幣デザインにも採用されるなど、港町 マカオを象徴する存在として市民や観光客から愛される存在。設計はマカオ生まれのポルトガル人、カルロス・ヴィセンテ。灯台の上部からはマカオの半島の旧市街地、新口岸地区をはじめ、香港とマカオ、珠海をY字型に結ぶ港珠澳大橋を望むパノラマビューが楽しめる。

ギア灯台の内部特別公開イベントでは頂部からの眺望も楽しめる(写真:DSAMA)

 また、同じ日程でマカオ半島・媽閣地区にある航海学校の公開も行われる。同校が一般公開される機会は極めて少なく、前回(2023年8月)は海事訓練課程で使われる教材などが展示された。

 一般公開時間(各実施日とも)はギア灯台が現地時間の午前10時から午後5時半まで、航海学校が同午前10時から午後6時まで。いずれも無料で参観でき、事前予約は不要という。

 2024年海事フェスティバルは、DSAMAと民間の船会社が共同開催するもので、上記のほかにも海事博物館(10月12、13、19、20日)でワークショップ等、タイパフェリーターミナル(10月12、13日)と外港フェリーターミナル(10月19、20日)でゲーム大会、マカオ半島・筷子基地区にある政府ドックの一般公開(10月27日)といった事前予約不要かつ無料で参加できるイベントのほか、事前申込を必要とする高速船の操縦室やレスキュー船、浚渫船の内部を見学できるツアーも行われるとのこと。イベントの詳細はDSAMAの公式サイトの特設ページ(https://www.marine.gov.mo/news_detail.aspx?a_id=1726718139)=中国語のみ=で確認することができる。

政府ドックの一般公開では陸上でレスキュー船の内部まで見学できる予定(写真:DSAMA)

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ司法警察局は11月22日、違法薬物密売及び使用の疑いで香港人の女(37)を逮捕したと発表。…
  2.  マカオ・コタイ地区にある複合リゾート「リスボエタマカオ(澳門葡京人)」併設のショッピングアーケー…
  3.  在香港日本国総領事館は11月22日、同月14日に澳門日本会に対する在外公館長表彰授与式が執り行わ…
  4.  マカオ市政署(IAM)は11月21日、マカオ半島のギアの丘(松山)に位置する史跡「松山軍用隧道(…
  5.  マカオ政府衛生局(SSM)は11月22日夜、同日マカオ域内で輸入性デング熱感染を新たに1例確認し…

ピックアップ記事

  1.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  2.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  3.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」を運営するマカオ…
  4.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  5.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…

注目記事

  1.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  2.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  3.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  4.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  5.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年12月号
(vol.138)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun