マカオ、友人が撮影用に持参したカジノチップ詐取…中国人の男逮捕

 マカオ司法警察局は10月4日、同月2日にコタイ地区の統合型リゾート(IR)施設内でゲーミング(カジノ)チップをめぐる詐欺事件が発生し、30代の男を中国人(中国本土居民)を逮捕したと発表。

 男は友人女性(被害者)にカジノで負けてしまったが、妻にまだ負けていないと言い訳するため45万香港ドル(日本円換算:約862万円)分のチップを写真に撮りたいと相談。女性は男の話を信用し、手持ちのチップでは不足していたことから、別の友人にチップを借りた後、IR内にあるカフェで男と面会。この際、男が写真を撮るより先に隙をみてチップを奪って現場から逃走を図ったが、女性らが追いかけ、最終的にロビーで追いつき、警察へ通報するに至ったという。

 男は所持していたチップの女性らへの返還を拒んだというが、同局の捜査を経て、当該チップは女性らが事件発生前にカジノ施設内のキャッシャーで入手したものであることが証明され、また男のカジノでのプレイ履歴から負けた額が40万香港ドル(約766万円)だったことも判明したとのこと。

 なお、男は同局の取調べに対して協力拒否の姿勢を示しているが、同局では捜査で得られた情報を総合判断した結果、男を相当巨額詐欺罪で検察院送致する方針とした。

警察が公開した証拠品(写真:マカオ司法警察局)

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