マカオ、2024年1〜9月累計の消防出動数は約4万件…前年同時期から5%増

 マカオ消防局は10月16日に記者会見を開き、今年(2024年)1〜9月の消防関連統計データを公表。

 今年1〜9月の総消防出動数は前年同時期から5%増の4万0887件だったとのこと。内訳は、火災が7.42%増の680件、救急車出動が6.66%増の3万4124件、救助活動が3.67%減の1337件など。

 火災のうち放水を要しないケースが81.47%を占めた。出火原因としてコンロの火の消し忘れ、電線のショート、線香・蝋燭・冥銭など神拝用品の燃焼、(たばこなど)火種の不始末、機械の故障などが挙げられ、これらが火災通報全体の66.47%を占める452件に上り、市民に対して外出前にコンロ及び電化製品をオフにするようにし、日頃からたばこや火種の処理に気をつけてほしいとした。

 救急車出動数の増加要因については、発熱、めまい、頭痛等の軽微な体調不良での出動要請が増えたことを挙げ、こうしたものが全体の53.71%を占めたことをから、限られた資源を本当に必要としている人へ振り向けるべきとし、市民に対して救急サービスの濫用を控えるよう累次の呼びを行った。

 このほか、昨年施行された新防火法に関連し、今年1〜9月に実施したビルの安全検査を経て改善がみられない、または重大な事案の32件に対して行政処罰を行ったとのこと。同法施行以来の累計行政処罰件数(手続き完了)は66件で、主に通路を塞ぐかたちで物を置いた事案とのこと。

 参考までに、マカオの面積は約32平方キロ、人口は約68万人。

マカオ消防局による記者会見の様子=2024年10月16日(写真:澳門消防局)

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