マカオで今年14例目の輸入性デング熱感染確認…患者にフィリピン渡航歴

 マカオ政府衛生局(SSM)は10月17日夜、マカオ域内で今年(2024年)14人目の輸入性デング熱感染例を確認したと発表。

 同局によれば、患者はマカオで就労するフィリピン人の女性(31)で、9月28日から10月5日にかけてフィリピンへ渡航し、マカオに戻った後の10日から発熱、頭痛、筋肉痛の症状が現れ、医療機関を受診。その後、14日に前腕と脚に発疹が出現したのに気づき、16日に公立総合病院の仁伯爵綜合醫院を受診し、16日に同院で実施した血液検査の結果が明らかとなり、デング熱Ⅰ型に感染していることが確認されたという。

 目下、患者の容体は安定しており、同局の疫学調査に対し、発症後にマカオの公園を訪れたり野外活動に参加したことはなく、マカオの同住者の中に体調不良の者はいないと説明。同局では、患者の渡航歴、発症時間、検査結果を踏まえ、輸入性デング熱であると判断し、患者のマカオの住所(マカオ半島・高士徳エリア)及び勤務先(同・ギアの丘エリア)周辺に職員を派遣して蚊の駆除を実施するとした。

 昨年のマカオにおけるデング熱感染確認は7例、今年に入って以降のデング熱感染確認例は2月(1件)、5月(1件)、6月(2件)、7月(1件)、10月(9例)の計14例に達し、すべて輸入性事案(患者の渡航・滞在先は主に東南アジア、南アジア、中国本土)。10月に入って以降、新規感染確認例が急増している状況で、衛生局が累次の注意喚起を行っている。

マカオ外港フェリーターミナルに掲出されている外遊先でのデング熱への注意を呼びかけるサイネージ(資料)=2024年8月本紙撮影

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