マカオで月内10例目の輸入性デング熱感染確認…患者に広東省仏山市滞在歴

 マカオ政府衛生局(SSM)は10月17日夜、マカオ域内で今年(2024年)15例目(月内10例目)となる輸入性デング熱感染例を確認したと発表。

 同局によれば、患者はリタイア生活を送るマカオ人の男性(68)で、10月7日から10日にかけて親族訪問のため広東省仏山市フィリピンへ滞在し、マカオに戻った後の16日から発熱の症状が現れ、医療機関を受診。その後、18日に症状が持続したため私立総合病院の鏡湖醫院を受診し、16日に同院で実施した血液検査の結果が明らかとなり、デング熱Ⅰ型に感染していることが確認されたという。

 目下、患者の容体は安定しており、同局の疫学調査に対し、発症後にマカオの公園を訪れたり野外活動に参加したことはなく、仏山市への同行者及びマカオの同住者の中に体調不良の者はいないと説明。同局では、患者の渡航歴、発症時間、検査結果を踏まえ、輸入性デング熱であると判断し、患者のマカオの住所(マカオ半島北部・黒沙環エリア)一帯に職員を派遣して蚊の駆除を実施するとした。

 昨年のマカオにおけるデング熱感染確認は7例だったが、今年のデング熱感染確認例は2月(1件)、5月(1件)、6月(2件)、7月(1件)、10月(10例)の計15例に達し、すべて輸入性事案(患者の渡航・滞在先は主に東南アジア、南アジア、中国本土)。なお、10月に入って以降、新規感染確認例が急増している状況で、衛生局が累次の注意喚起を行っている。

マカオ外港フェリーターミナルに掲出されている外遊先でのデング熱への注意を呼びかけるサイネージ(資料)=2024年8月本紙撮影

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