第71回マカオグランプリ開催概要発表…FIA FRワールドカップに日本ドライバー多数参戦

 1954年にスタートした歴史あるモータースポーツの祭典、マカオグランプリ(マカオGP)。市街地の一般道路を転用した全長6.2kmの「ギアサーキット」を舞台に毎年11月中旬に開催されており、今年(2024年)で71回目を迎える。

 マカオ政府体育局及び大会組織委員会は10月22日に記者会見を開き、今大会で実施するレースのラインナップやスケジュールなどについて最新情報を発表。スケジュールは11月14〜17日の4日間で、下記の7レースを開催するとのこと。

・マカオグランプリ – FIA FRワールドカップ
・マカオGTカップ – FIA GTワールドカップ
・マカオギアレース – クムホFIA TCRワールドツアーイベントオブマカオ
・マカオモーターサイクルグランプリ – 第56回大会
・グレーターベイエリアGTカップ(GT4)
・マカオロードスポートチャレンジ
・マカオロードスポート – マカオ特別行政区成立カップ

 看板レースのひとつ、フォーミュラカーのレースがFIA フォーミュラ3(F3)ではなくフォーミュラリージョナル(FR)車両を使う「FIA FRワールドカップ」となるのが例年との最も大きな違いとして挙げられる。

 マカオ開催のFIA FRワールドカップには日本からTGM Grand PrixとTOM’S Formulaの2チームが参戦予定。前者は2023年にフォーミュラ・リージョナル・ジャパニーズ・チャンピオンシップのチャンピオンに輝いた小川颯太選手と2001年にマカオグランプリを制した佐藤琢磨氏を父に持つ佐藤凛太郎選手、後者は小林利徠斗選手、中村仁選手、カナト・リー選手と多くの日本ドライバーを起用するとのことで、大いに注目される。

第71回マカオグランプリ開催概要発表会の様子=2024年10月22日、マカオ科学館(写真:GCS)

 マカオ政府体育局のルイス・ゴメス局長によれば、7レース合計の参加選手数は世界35の国と地域の180人超となるの見込みで、コロナ前2019年を上回り、マカオグランプリが国際モータースポーツ界から高く評価されている証左との見方を示した。

 今大会の開催費用(予算)は約2.4億パタカ(約45億円)、5大会連続で冠スポンサーを設定せず、4年連続でマカオ政府とカジノ経営コンセッションを締結する6社がメインスポンサーを務めるかたちとし、スポンサー費はSJMリゾーツ、ギャラクシーエンターテインメントグループ、サンズチャイナ、MGMチャイナホールディングスの4社がエリートスポンサーとして各2000万パタカ(約3.8億円)、メルコリゾーツ&エンターテインメント、ウィンマカオの2社がプレミアムスポンサーとして各1000万パタカ(約1.9億円)という。

 このほか、観戦チケットは明日(10月23日)午前10時(現地時間)から販売開始となることも発表された。

 すでにサーキット周辺ではガードレールや観覧席の設営などが進んでおり、これから11月中旬にかけて多くの関連イベントも開催予定となっている。

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