マカオでMGMマカオを運営するゲーミング大手のMGMチャイナ社が4月29日、2014年第1季決算を発表。売上高は前年同期比26%増の73億香港ドル(日本円換算:約956億円)、調整後EBITDA(ライセンス費支払前)は32%増の20億香港ドル(262億円)で、過去最高となった。
好業績の要因は利益率の高いマスゲーミング(平場)の伸びによるもので、EBITDA利益率を130ポイント上昇となる27.5%に押し上げた。
ゲーミングテーブル、スロット機業務ともに四半期として過去最高を記録。今年第1季のマスゲーミングテーブルの総テーブルウィンは前年比45%増、マカオマーケットの平均伸長率40%及びマカオ半島の31%を大きく上回った。スロット機別途金額は同12%増、収益は5%上昇。VIPローリングチップ数は12%増え、グロスウィンは22%上昇となった。
MGMマカオのホテル客室稼働率は98.5%となり、客室あたり平均収益は12%上昇の2,335香港ドル。
MGMチャイナの財務状況も安定しており、レバレッジ比率も1以下(過去12か月のEBITDAに基づく計算)。2014年3月31日時点でのグループが保有する現金及び銀行預金は43億香港ドルで、負債43億香港ドル、利用可能な信用枠は113億香港ドル。
同社のコタイ地区プロジェクトの進捗も順調。新リゾートは客室数1,600室、ゲーミングテーブル500台、スロットマシン2,500台を擁し、ノンゲーミング要素が総面積の85%を上回り、リテール及びエンタテインメント分野を拡大するという。