マカオ、5万人超収容の野外イベント会場がトライアル運用開始

 マカオ政府が経済ダイバーシティ化の一環、また「舞台芸術の都」を築く目標に沿ってコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用して建設を進めてきた大型野外イベント会場「マカオアウトドアパフォーマンスベニュー(Macao Outdoor Performance Venue)」が12月7日にトライアル運用を開始し、セレモニーが行われた。

 マカオ政府文化局(ICM)によれば、ステージ幅は最大100メートル、最大収容観客数は5万人超で、鉄筋コンクリートの土台、電気・機械システム及び排水設備、トイレやイベント主催者用オフィススペース、休憩室等などを含む可搬式のファンクションルーム、観客席スタンド等が整備され、会場西側に入場待機エリア(セキュリティチェック)、北側にステージ・バックヤード、南側に避難・緩衝エリアが設けられているとのこと。

「マカオアウトドアパフォーマンスベニュー」がトライアル運用開始(写真:ICM)

 同局では、会場はイベント主催者が公演規模や内容に応じてレイアウトや演出を柔軟に設定でき、大型イベントの誘致が進み、マカオの舞台芸術業界の発展につながることを期待するとした。

 同会場における柿落としイベントとして、同月28日夜に香港のテレビ局による音楽フェスティバルを開催することも明らかにした。香港スターを中心に多くの歌手やタレントが出演予定で、詳細リストは後日公表されるとのこと。なお、観客数は約1.5万人を想定しているという。

「マカオアウトドアパフォーマンスベニュー」のトライアル運用開始セレモニー(写真:ICM)

 同局は2025年1月1日から12月31日までを同会場のトライアル運用期間と位置付け、同日からイベントプランの公開募集を開始したほか、一般及び業界からの意見収集、交通アクセス、人流管理、ハードウェア等の各種テストを実施するとした。

 同会場に関する詳しい情報は同局の特設ホームページ(https://www.icm.gov.mo/outdoorvenue/)で確認することができる。(※サイトの言語は中国語、ポルトガル語、英語)

「マカオアウトドアパフォーマンスベニュー」の柿落とし公演となる音楽フェスの告知フライヤー(図版:ICM)

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