マカオ警察が海外闇バイトに注意喚起…特殊詐欺加担させられ現地で複数逮捕例も

 マカオ司法警察局は12月27日に特別会見を開き、マカオ居民が高額報酬を目当てに海外でのいわゆる「闇バイト」に応募した結果、特殊詐欺事件等に加担させられ、現地警察に逮捕された例が複数確認されたとして、注意喚起を行った。

 同局によれば、今年(2024年)9月以降、マカオ居民から音信不通になったとする通報や情報提供を受けて分析を行ったところ、少なくとも6人のマカオ居民が海外闇バイトに参加していたことが判明。最年少は16歳だったとのこと。このうち5人(男性3人と女性1人が台湾、女性1人がカンボジア)で特殊詐欺組織グループの手先として利用され、残る1人は途中で気づきマカオに残る判断をしたという。

 上述の実際に海外へ渡った5人のうち、4人が現地警察に逮捕され、1人は組織から脱退することに成功し、マカオへ戻っているとした。

 同局では、特殊詐欺組織はSNSなどを通じ、技能や経験がなくても高額報酬を得られる、航空券から現地での滞在費まですべて負担するなどの甘言で勧誘を行うが、実際には現地到着後にパスポートやスマートフォンを没収され、周囲と断絶させられた上で、組織の手先としていわゆる「かけ子」や「受け子」といった仕事に従事せざるを得なくなるとし、SNS上や見知らぬ人物による求人情報を鵜呑みにしない、また重要な個人情報を渡さないよう強く呼びかけた。

マカオ司法警察局による特別会見の様子=2024年12月27日(写真:マカオ司法警察局)

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