マカオ治安警察局が冬の防犯運動の展開スタート…初回一斉取り締まりで10人検挙
- 2025/1/10 19:33
- 社会・政治
目下、マカオは春節(旧正月)を直近に控えた「歳末」にあたる。春節シーズンは観光都市マカオにとって年間最大の書き入れ時となり、例年多くのインバウンド旅客が来訪することから、前後にかけて警察によるパトロールや取り締まりの強化実施が恒例となっている。
マカオ治安警察局は1月10日、マカオ警察総局による指揮の下、各種犯罪に対する抑止と取り締まりによる社会治安を目的とした「冬の防犯運動2025」を同月9日からスタートし、同日から10日にかけて、一斉取り締まりを実施したと発表。
今回の一斉取り締まりには同局管轄下のマカオ警務庁、海島警務庁、交通庁、情報庁から76人が参加し、マカオ半島の中区・新口岸区・北区、コタイ地区のコタイストリップ一帯で不審者に対する職務質問を強化して臨んだほか、各所での交通検問を実施したとのこと。
今回の取り締まりにおいて、289人(男188人、女101人)を調査対象とし、このうち10人(男6人、女4人)の違法・違反行為が発覚し、検挙したという。内訳は、賭博用途の違法両替従事の男1人、違法貸付(高利貸し)従事の男1人、違法売春従事の女4人、違法販売活動従事の男1人、オーバーステイの男1人で、それぞれ関係部署へ身柄を引き渡し済みとした。このほか、無認可宿泊施設1ヶ所が見つかったことも明らかにした。
交通検問については、車両43台に対する調査を行い、違反は6件(運転中携帯電話使用5件など)だった。
同局では、今後もマカオの治安情勢の変化を注視し、状況に応じて随時対応策を調整し、各種違法行為の抑止と取り締まりに全力を注ぎ、市民と旅客の生命と財産の安全を守り、公共秩序を確保し、マカオの良好な治安環境の維持に努めるとした。