中国本土からマカオへ外国産果実の再輸出が可能に

 マカオ市政署(IAM)は1月10日、中国広東省珠海市の拱北税関と同署の間で前日(1月9日)、「輸入外国産果実の検査・検疫監督協力に関する覚書」を締結したと発表。

 これによって、外国から中国本土に輸入され、検査・検疫をパスした果実について、中国本土で登録された包装工場を経て、マカオへの再輸出が可能になるという。

 同署では、マカオ市場における中国本土産及び外国産果実の需要は拡大が続く中、今回の協力によって中国本土へ輸入された外国産果実のマカオへの輸出ができないという慣行を打破できたとし、一国二制度のメリットをうまく活用した例であり、マカオにおける果実のラインナップの拡充、市場価格の安定が期待されるとした。

 また、今後も同署と拱北税関の間で協力と交流を進め、改革・イノベーションを強化し、手を携えて農産物・食品のリスク課題に取り組み、粤港澳大湾区(広東・香港・マカオグレーターベイエリア)の市場統合レベルを高めていく考えを示した。

覚書締結を受けて中国本土から再輸出された外国産果実がマカオに到着=2025年1月10日(写真:IAM)

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